2022 Fiscal Year Research-status Report
絆ホルモンによる認知機能低下抑制機序の解明 幸せな人生100年時代の実現
Project/Area Number |
22K10089
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
都築 尊 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (70330967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 加寿子 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (60389418)
堤 貴司 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70736652)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | オキシトシン / 口腔粘膜刺激 / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれは、口腔粘膜刺激がオキシトシン分泌を確認し、脳の海馬における認知症発症物質の変化をmRNA、タンパクレベルで観察することを本研究の目的としている。2022年度はまず、アミロイド前駆タンパク(APP)を過剰発現する遺伝子ノックインマウス(AppKI(3))の2か月齢、4か月齢と6か月齢とで比較検討を行った。4か月齢では軽度認知症様の行動、6か月齢では認知症様の行動をとることがわかっている。それぞれのマウスより血液を採取し、オキシトシン ELISAキット(和光純薬)を用いて血中オキシトシン濃度を測定した。結果、技術面でまだキャリブレーションが安定しないが、6か月齢は2か月齢とくらべてオキシトシン濃度が低下している傾向がみられた。次には、抜歯群、抜歯後粘膜刺激群に分けて、オキシトシンの誘導を行う。これにより、口腔粘膜刺激がオキシトシンの分泌促進に寄与するかどうかがわかり、本研究のモデルとなりうるかが判断できる。オキシトシンの分泌が認められない場合は、雌と交配させることによってオキシトシンの誘導を行う。次に、同週齢のマウスの右上臼歯を抜歯した群と抜歯後口腔粘膜を刺激する群とに分け、同様の方法でオキシトシンおよびストレスホルモンであるコルチコステロンの血中濃度を測定する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ELISAのキャリブレーションが安定せず、技術面で難航している。
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Strategy for Future Research Activity |
APP knock-in mouse(APP-TG:理研)を用いて、コントロール、抜歯群、抜歯後粘膜刺激群に分けて、3か月、6か月で行動実験(8方向迷路、新奇物質探索試験)を行う。同時に脳組織を採取し、凍結保存しておく。 マウス海馬由来神経細胞(富士フィルム和光純薬)の細胞準備を行う。オキシトシンレセプターの有無を確認する。
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Causes of Carryover |
初年度は行動実験を行う予定であったため、消耗品を少なく見積もっていた。2022年度に研究スタッフが増員されたため、時間がかかるELISAを先に行うこととなったため、前倒し申請を行った。その余剰分が生じたが、全体の研究計画は変わらない。
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