2022 Fiscal Year Research-status Report
インプラント周囲疾患のリスク因子に関する大規模縦断調査による網羅的探索
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22K10099
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
和田 誠大 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (20452451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾形 宗士郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (00805012)
豆野 智昭 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50845922)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | インプラント周囲疾患 / リスク因子 / 大規模縦断調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
R4年度は、大阪大学大学院歯学研究科有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野および協力施設にて、インプラント治療を開始した患者212名(男性80名、女性132名)、340本のインプラント治療について調査を行った。これらのうち、119名に関してはインプラントの上部構造が装着され、経過観察についても計画通り進んでいる。本研究の目的は、インプラント治療開始前後の様々な因子が、インプラント周囲疾患の発症ならびに進行にどのように関連するのかを詳細に検討するとともに、インプラント周囲疾患の発症が口腔機能や主観評価、栄養摂取などにどのような影響を及ぼすのかを明らかとすることである。現時点では、ベースラインにおけるデータ収集が完了している状態で、次年度以降、分析を進めていく予定である。なお、副次的な研究分析結果として、インプラント治療前後における口腔機能の変化ならびに主観的満足度についても評価を行い、関連学会にて発表を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、大阪大学学部附属病院咀嚼補綴科、愛知学院大学歯学部附属病院歯周科、開業歯科医院10施設からなる多施設研究であるが、これら施設よりほぼ予定通りインプラント患者数の確保ができ、順次データ聴取ができている。今後、患者のドロップアウトも予測されるため、R5年度の前半まで患者のリクルートおよびデータ収集をすすめ、分析対象者の確保を行うとともに、得られたデータについては分析を進めていき、関連学会にて逐時発表を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね研究計画通りに進んでいるため、R5年度以降もデータ収集および分析、関連学会への発表を進める。なお、R4年度に発表した内容については、論文執筆も計画する。
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Causes of Carryover |
本研究では、本施設および研究協力機関でインプラント治療を受けた患者を対象に、口腔機能測定を含めた種々の検査を行っている。当初の研究計画で想定していた患者数にわずかな差があったため、これに係る消耗物品(咀嚼検査用グミゼリーや最大咬合力検査プレスケールシートなど)の購入量に差が生じたため、わずかに使用額が減少した。次年度も引き続き測定を行うため、R5年度に差額分を含めた助成金の使用を予定する。
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Research Products
(1 results)