2022 Fiscal Year Research-status Report
顎骨再生に向けた移植体の骨形成能を担保するための基礎的研究
Project/Area Number |
22K10104
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
末廣 史雄 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40524781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
石井 正和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 骨再生 / 骨髄由来間葉系幹細胞 / 顎骨骨髄 / 骨形成マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では顎骨骨髄由来間葉系幹細胞(Maxillary/Mandibular bone marrow-derived mesenchymal stem cell:MBMSC)を用いる計画を立てているが、この細胞は全て臨床分離株であるため数に限りがある。 研究計画1「MBMSCのin vitroにおける骨分化能、in vivoにおける骨形成能の評価とCHI3L1との関連性の検討」に関して、MBMSCはCHI3L1の分泌量の多い細胞株と分泌量の少ない細胞株を用いるため、その選定を行っている。具体的には培養した患者から採取したMBMSCの増殖能検討、in vitro骨分化能検討、表面抗原解析を行うとともに、in vivo骨形成能の検討を行い、実験に使用するMBMSCの選定を進めている。 研究計画2「MBMSCの骨形成能判定マーカーとしてのCHI3L1の有効性の検討」は研究計画1で使用するMBMSCが選定されてからの実験となるため、現時点では行われていない。 研究計画3「新生骨と母床骨との連続性および操作性を考慮した移植体製作方法の検討」に関しては、最終的にはMBMSCを用いてin vivo骨形成能の検討が目標だが、移植体の製作方法の検討はラットの大腿骨・脛骨骨髄由来MSCを用いて行った。その結果、操作性が良く、確実に骨形成をもたらす新規移植方法を開発することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究にはMBMSCを用いているが、用いるMBMSCは全て臨床分離株であるため数に限りがある。以前の研究に使用していた細胞はストックが少なくなってきたため、新たな臨床分離株の選定を進めており、研究計画1「MBMSCのin vitroにおける骨分化能、in vivoにおける骨形成能の評価とCHI3L1との関連性の検討」および研究計画2「MBMSCの骨形成能判定マーカーとしてのCHI3L1の有効性の検討」については遂行に遅れが生じている。一方で研究計画3「新生骨と母床骨との連続性および操作性を考慮した移植体製作方法の検討」ラットMSCを用いており、予定通り遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究に使用するMBMSCの選定を進め、進捗に遅れの見られる研究計画1「MBMSCのin vitroにおける骨分化能、in vivoにおける骨形成能の評価とCHI3L1との関連性の検討」および研究計画2「MBMSCの骨形成能判定マーカーとしてのCHI3L1の有効性の検討」を遂行する。 これまでの研究計画3「新生骨と母床骨との連続性および操作性を考慮した移植体製作方法の検討」の遂行により移植体の製作方法はほぼ固まっているため、本方法を用いて研究計画1、2のin vivo骨形成能の評価を行う事とする。
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Causes of Carryover |
研究計画1および2にやや遅れがみられるため次年度使用額が生じた。今後はin vitro実験および動物実験に用いる予定である。
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