2023 Fiscal Year Research-status Report
LH2-Colをターゲットとする免疫チェックポイント耐性克服療法の開発
Project/Area Number |
22K10140
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中嶋 大 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (50431747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30302558)
笠松 厚志 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375730)
田村 裕 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50263174) [Withdrawn]
菅波 晃子 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (10527922) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | LH2 / collagen barrier / tamoxifen |
Outline of Annual Research Achievements |
LH2はコラーゲンの架橋構造を調節してコラーゲン形成を促す機能を有しており、がんにおいてはその悪性度を高める機能を有していることが知られている。がん関連線維芽細胞も特殊なコラーゲンを産生し、がん胞巣を取り囲んで腫瘍浸潤リンパ球等の免疫細胞の到達をブロックし(コラーゲンバリア)、がん免疫療法の耐性獲得に寄与すると考えられている。そのため、LH2を阻害することで、がん細胞転移の際にコラーゲンバリアも抑制的に働くのではないかと考えられる。その仮説を証明するため、下記実験計画を立案し実施した。 LH2flox/flox+CAG Creマウス及びLH2flox/floxマウスにTamoxifenを投与し、全身性にLH2をノックアウトしたマウス(LH2cKO)とコントロールマウスを作製したのち、LH2flox/flox、LH2cKOマウスそれぞれに免疫系の差がないことを確認した。確認後、培養したメラノーマ細胞をLH2cKOマウスに皮下注射し、腫瘍増大を確認後、腫瘍を周囲組織と併せて摘出を行い、組織学的に評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
LH2flox/flox+CAG Creマウス及びLH2flox/floxマウスにTamoxifenを投与し、全身性にLH2をノックアウトしたマウス(LH2cKO)とコントロールマウスを作製した。 現在、培養したメラノーマ細胞をLH2cKOマウスに皮下注射し、腫瘍増大を確認後、腫瘍を周囲組織と併せて摘出した。転移巣の有無の確認ならびに転移巣の解析を行っている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
LH2をノックアウトしたマウス(LH2cKO)とコントロールマウスにメラノーマを注射し、転移巣の有無の確認ならびに転移巣の解析を行い、さらに摘出した腫瘍浸潤リンパ球の定性・定量分析を行う。 局在は、それぞれの特異的表面抗体による蛍光免疫組織染色にて解析し、腫瘍および腫瘍周囲の影響を免疫組織化学染色にて評価する。
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