2023 Fiscal Year Research-status Report
口腔発癌における骨髄幹細胞の関与:マウスモデルを用いた検証と診断への応用
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22K10179
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
川又 均 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70224847)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 発生母細胞 / 唾液腺 / 骨髄細胞 / マウス / 免疫染色 |
Outline of Annual Research Achievements |
マイクロアレイ解析と並行して,ハイスループットな方法として免疫染色での解析を並行して行っている.マイクロアレイで同定した発生母細胞を同定可能な遺伝子産物に対する抗体を選別し,予備実験で免疫染色に使用可能か,評価可能かを検索した.その結果3種類の抗体が免疫染色に使用可能であることが検証できた.50症例以上の口腔扁平上皮癌で免疫染色が終了し,現在評価をを行っているところである.発生母細胞(今回は唾液腺由来)臨床病態,病理所見,予後等との関連を検討しているところである.
動物実験に関しては,移植手技の安定化に注力しており,安定してくれば,炎症誘発,上皮の修復に骨髄細胞の関与があるかを検証する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験の再現性が安定せず,移植成功した動物の数が揃えられない.手技の改善を行っている.免疫染色による発生母細胞の同定は概ね順調に進んでおり,今年度内に一定の結論を出せそうである.
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験に関しては,マウスの骨髄移植の手技を完成しているラボに出向き,種々ノウハウを習得する予定にしている.免疫染色は継続して解析を行う.マイクロアレイのサンプルはある程度集積したところで解析に回す予定である.
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Causes of Carryover |
動物実験がうまく進んでいないために,動物の購入,飼育,骨髄移植に関わる研究費の支出が予定通り執行できていない.来年度にその遅れを取り戻すべく,動物実験を進める.
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