2023 Fiscal Year Research-status Report
CRISPR/Cas9ノックアウトスクリーニングによる放射線耐性メカニズムの同定
Project/Area Number |
22K10190
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊豫田 学 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40431746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30302558)
坂本 洋右 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50451745)
笠松 厚志 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375730)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 次世代シーケンシング / NGS / CRISPR/Cas9 / CRISPR / CRISPRscreening |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線治療は臓器機能の温存や形態維持をすることができるため, 口腔扁平上皮がんの治療に大きな役割を果たしている. しかし, 病期が上がるにつれて放射線に抵抗性を示すことから,治療成績は依然として不良であり, 放射線治療抵抗性(耐性)に対する有効な治療法の開発が熱望されている. 本研究では, 新たなゲノム編集技術である CRISPR/Cas9 を利用したゲノムワイド機能欠損型スクリーニング法を用いて, 生物学的プロセスの基盤となる機能的なエピスタシスネットワークの解析・同定を行うことで, 放射線耐性に関わる生物分子学的機構を解明する. 耐性メカニズムに関連する遺伝子群を解析し, それらの遺伝子の中から耐性に関与するキーとなる候補遺伝子を選別するとともに, アンメット・メディカル・ニーズに応えるべく, 耐性克服薬を探索することを目的とした。 まず, 実臨床において放射線治療は抗がん剤治療と併用されることが多いため、口腔がん由来細胞株2種における抗がん剤耐性について確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は, 耐性克服薬の探索に先立ち、口腔がん由来細胞株2種(CAL27,HN12)におけるCabozantinibとErlotinibにおける50%阻害濃度(IC50)を同定した。またCAL27に対しCRISPRscreeningにかけるためLentivirusによるトランスダクションを行った.
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Strategy for Future Research Activity |
次世代シーケンシングにより放射線耐性遺伝子を同定する. さらに同定した遺伝子群に関し, 遺伝子パスウエイ解析ソフトを用いて, 耐性/感受性メカニズム (カスケード) を明らかにする.
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