2023 Fiscal Year Research-status Report
遺伝子変異とがん免疫環境は口腔癌の免疫チェックポイント阻害薬の奏効率の指標となる
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22K10197
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
荻 和弘 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40433114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹谷 聖 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10815715)
西山 廣陽 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (60749563)
岩本 空大 札幌医科大学, 医学部, 診療医 (90894048)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 再発口腔がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 遺伝子変異 / がん免疫環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔癌の免疫環境においてNotch遺伝子ファミリーの役割と免疫チェックポイント阻害薬の関連性を明らかにしてきた. 最初にNotch1-4遺伝子の発現をqPCRにて検索し、スクリーニングを行った。Notch1の発現はOSC-20, HO-1-u-1, SAS株で高発現、HSC-3株で低発現を示し細胞株によって発現量に特異性があることから, それぞれのシグナル異常を解明するために, 前記4株に対してwhole exome sequence (WES)による変異解析を行った. その結果HO-1-u-1, SASでNotch受容体の細胞外ドメイン(NECD)に, HSC-3で細胞内ドメイン(NICD)に変異を認めたが, OSC-20に変異は認めなかった. さらにNotch signal inhibitor (DAPT)で処理するとqPCRにてNotch1遺伝子の発現低下ならびにwestern blot(WB)でNICDおよびその下流の標的遺伝子であるHes1タンパクの発現抑制を認めた. 同様にsiRNAにてNotch1をknockdownするとNotch1遺伝子の発現低下ならびにNotch1, NICD, Hes1タンパクの発現抑制を認めた.つぎにNICDの局在の変化を調べるために蛍光免疫染色を用いた.その結果DAPTで処理するとNotch1のNICDの核内移行が抑制され,シグナル伝達が制御されている結果となった. このほかNotchシグナル経路を制御すると, がん細胞表面に発現しているPD-L1は減少し, 細胞内でのPD-L1の発現量が上昇する細胞株がみられ, Notch1の変異とPD-L1の発現の関連性を検索している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験計画は予定通り遂行できている.現在実験結果をまとめて論文投稿を予定している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後はNotch1遺伝子変異を認める口腔癌症例にてPD-L1の発現を検索し, 腫瘍浸潤CD8陽性T細胞の発現とその関連性を明らかにしていく予定である. この研究結果を明らかにすることでがん免疫環境においてNotch1遺伝子変異がネオアンチゲンとなり, 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率や予後マーカーとなる可能性がある.
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Causes of Carryover |
英文校正料の変更があった
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[Journal Article] Notch signaling genes and CD8+ T‐cell dynamics: Their contribution to immune‐checkpoint inhibitor therapy in oral squamous cell carcinoma: A retrospective study.2024
Author(s)
Ogi K, Iwamoto T, Sasaya T, Nishiyama K, Tokura T, Sasaki T, Dehari H, Arihara Y, Murase K, Saito M, Someya M, Takada K, Miyazaki A.
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Journal Title
Cancer Med.
Volume: 13
Pages: e6985
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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