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2023 Fiscal Year Research-status Report

口腔癌の高線量率適応組織内照射における定量的線量評価と線量分布予測モデル作成

Research Project

Project/Area Number 22K10219
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

柿本 直也  広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (50324794)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小金澤 明登  帝京大学, 理工学部, 准教授 (20528062)
中元 崇  広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (60403630)
小西 勝  広島大学, 病院(歯), 講師 (60537447)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords口腔癌 / 高線量率組織内照射 / 適応放射線治療 / 高精度 / 画像誘導放射線治療
Outline of Annual Research Achievements

広島大学病院では、5ミリを超える厚さを有する進行口腔癌に対してフレキシブルチューブアプリケーターを用いた高線量率組織内照射を行っている。高線量率組織内照射ではCT画像を用いた画像誘導小線源治療(Image guided Brachytherapy; IGBT)を行っている。高線量率組織内照射の治療開始時および治療開始後3日目に治療計画用CT画像を撮影し、Adaptive Radiotherapy(適応放射線治療)を行っている。治療開始時ならびに治療開始後3日目の2回撮影するCT画像を用いて、アプリケーターの移動や臓器の浮腫による形態変化を調整した線量分布を作成することで治療の高精度化に努めている。この2回の治療計画用CT画像を定量
的に解析することで、高線量率組織内照射に用いているフレキシブルチューブアプリケーターの位置の偏位について定量解析が可能であると考えられる。定量的解析結果を数値化することで、口腔癌に対する高線量率組織内照射の規格化が可能となり、予測モデルも立案可能であると考える。
これまでに広島大学病院において口腔癌に対する高線量率組織内照射を施行した5名の患者のそれぞれ2回のCT画像を用いて、GTV(Gloss Tumor Volume肉眼的腫瘍体積)の重心求め、重心を基準にCT画像を重ねることで、フレキシブルチューブの変位量、GTVの変位量を視覚化した。
GTVやフレキシブルチューブアプリケーターの変位量の定量評価法については、立体的に変化している物であり、平面的な計測概念では表現することができない。そのため、Dose-Volume Histogramを用いた評価法など、新たな概念が必要であり、今後、評価方法の探索を遂行する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

GTVの重心を求め、それを中心に2回のCT画像の重ね合わせを行うところまでは視覚化できた。この方法では、重心から距離が離れるほど変位量が大きく評価されるが、3次元的な評価法としては定量性に欠ける。2回のCT画像上のGTVの線量カバー率などを取り入れながら、腫瘍の変位量、アプリケータの変位量と比較し、Dose-Volume Histgramを応用することで、定量化に努める予定である。

Strategy for Future Research Activity

口腔癌に対する高線量率組織内照射における線量処方用の2回のCT画像を用いて、GTVの重心を中心に重ね合わせることはできたが、評価法は確立していない。あらゆる可能性を評価しながら、最終的には目的のGTVに対し、確実な処方線量を投与できることが必要であり、それが評価出来るシステムが必要で、その定量性も必要である。新たな評価法の探索に努めていきたい。

Causes of Carryover

コロナウイルス感染症による移動制限は解除されたが、国際学会参加には飛行機代など高騰しており、研究必要物品との兼ね合いから海外学会への参加を見送った。次年度以降で海外での学会参加の可能性があり、その際に研究費を使用する予定。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 口腔癌に対する高線量率組織内照射―初期治療成績―2024

    • Author(s)
      柿本直也、小西勝
    • Organizer
      第42回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会
  • [Presentation] 舌癌高線量率小線源治療組織内照射に対し周術期口腔衛生管理を行った一症例2023

    • Author(s)
      猪野奈津美、時数智子、長沼希保、蘇承翊、西裕美、小西勝、柿本直也、中岡美由紀、河口浩之、太田耕司
    • Organizer
      第18回日本歯科衛生学会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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