2023 Fiscal Year Research-status Report
The elucidation of ICR development via estrogen-NFAT signaling and the establishment of its remedy
Project/Area Number |
22K10272
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
廣瀬 尚人 広島大学, 病院(歯), 講師 (50611935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 幸太郎 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (20322240)
矢野下 真 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (20823199)
國松 亮 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (40580915)
麻川 由起 (丹根由起) 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (50526241)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 顎関節症 / 特発性下顎頭吸収 / 軟骨細胞 / エストロゲン / タモキシフェン / 11R-VIVIT |
Outline of Annual Research Achievements |
軟骨細胞ATDC5におけるエストロゲンレセプター(ERαとβ)の発現パターンを蛍光免疫染色において確認した。いずれも分化14日~21日までの期間で発現が観察された。次にエストロゲンが軟骨細胞に与える影響を観察するため、エストロゲン投与量を変化させつつIL-1βとMMP-13の発現の変化をウェスタンブロット法にて観察したところ、エストロゲン投与の10分後から2時間後までの両者の発現が更新したことより、炎症が亢進したと判断した。次にエストロゲンを添加した状態で(1/10-7mol/L, 1/10-5mol/L エストロゲン)機械的負荷を軟骨細胞に与えたところ、MMP13,COX2において発現が亢進した。エストロゲンは機械低負荷のメカニクスを軟骨破壊の方向に増強することが明らかとなった。また同様の実験に対しタンパク発現をウェスタンブロット法にて確認したところ、IL-βおよびMMP3,13が1/10-7mol/Lにおいて有意に発現亢進した。 in vivo実験としてラットにOVXを施術しエストロゲン血中濃度を低下させ、下顎頭形態を観察した。軟骨組織に一部増殖様の変化が認められたが想定したような吸収性変化は確認されていない。今後機械的負荷を追加した状態での変化を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
軟骨細胞に対する炎症発現の方法を、機械的刺激を付加する方法で与えているが、実験が安定していない。よって現在は薬剤を用いた他の方法で炎症を惹起し実験を継続している。またin vivo実験において、低エストロゲン状態を作るためにOVXを雌ラットに施し、組織切片によって観察しているが、骨の異常な吸収は認められない。よってエストロゲンが渇望しただけで骨破壊が助長されることはないと考えられた。当初の予定であったタモキシフェンおよび11R-VIVITのラットへの投与が行われていないため、早急に実験を開始したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
in vitro実験において、エストロゲン添加が炎症を惹起すること、また機械的刺激による炎症を促進することが明らかとなっているため、ここへ抗エストロゲン薬のタモキシフェンを添加する実験を早急に行いたい。またin vivo では当初の予定であったタモキシフェンおよび11R-VIVITのラットへの投与が行われていないため、早急に実験を開始する。またこれらエストロゲンが軟骨の炎症を惹起する流れは、近年報告されているエストロゲンの抗炎症作用、骨保護作用とは逆の反応になるため、解釈をよく検討する必要がある。
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Causes of Carryover |
DNAサンプルの解析のための機器および人件費等で使用する予定であったが、サンプル回収の遅れにより最終年度にずれこんだため。
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[Presentation] The surgical strategy of reconstruction for temporomandibular joint2023
Author(s)
大段 慶十朗, 小野重弘, 中川貴之, 水田邦子, 石田陽子, 植月亮, 佐々木和起, 佐久間美雪, 深田翔平, 廣瀬尚人, 麻川由起, 矢野下真, 西山沙由理, 壷井英里, 久保尚毅, 加来真人, 谷本幸太郎, 相川友直
Organizer
第56回広島大学歯学会総会(広島)
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[Presentation] 広島大学病院矯正歯科における小児の顎関節症の発現に関する臨床統計調査2023
Author(s)
壷井英里, 廣瀬尚人, 麻川由起, 矢野下真, 西山沙由理, 久保尚毅, 北大樹, 武居咲希, 仲里みのり, 中嶋亮介, 谷本幸太郎
Organizer
第66回中・四国矯正歯科学会大会(徳島)
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[Presentation] 顎関節症を有する重度骨格性上顎前突患者に対して、顎関節症基本治療後に手術を併用した矯正歯科治療を行った一例2023
Author(s)
矢野下真, 廣瀬尚人, 西山沙由理, 壷井英里, 久保尚毅, 北大樹, 武居咲希, 中嶋亮介, 仲里みのり, 麻川由起, 谷本幸太郎
Organizer
第36回一般社団法人日本顎関節学会総会・学術大会(東京)
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