2022 Fiscal Year Research-status Report
エピジェネティクスおよび細菌叢解析に基づくOral Aging Clockの開発
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22K10296
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
植原 治 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00709248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 宏子 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (10183625)
安彦 善裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90260819)
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90262203)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 細菌叢解析 / DNAメチル化解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
DNAメチル化レベルより求めた生物学的年齢(Epigenetic Aging Clock)は、近年、有力な老化の指標の一つとして考えられはじめている。Epigenetic Aging Clockは、種々の細胞でもエピジェネティクス的年齢の顕著な相関性が示唆されている。しかし、口腔スワブでは、他臓器や細胞よりも相関性がないことも示されている。免疫系と多くの口腔疾患との相互作用の特徴は十分に解明されているが、口腔疾患を発症するリスクが非常に高い人を予測するために使用できる免疫指標は、極めて少ない。口腔疾患を考慮した老化年齢を予測するには、宿主および病原性因子の両因子に基づいたAging Clockを開発することが望ましい。 本年度は、マウスのOral Aging Clockを開発する上で重要となる口腔細菌叢解析を行った。P. gingivalisの投与による若年マウス(10週齢)および高齢マウス(80週齢)の口腔細菌叢の変化をQIIME2を用いて解析した(α多様性observed features、shannon、faith pd;β多様性weighted unifrac、unweighted unifrac;ANCOM)。若年マウスおよび高齢マウスを比較したところα多様性(observed features、shannon、faith pd)、β多様性(weighted unifrac、unweighted unifrac)の変化は認められたが、ANCOMによる細菌属の変化は認められなかった。高齢マウスよりも若年マウスの方がP. gingivalisによる口腔細菌叢の変化を影響を受けやすいことが明かになった。一方、採血したサンプルのエイジングクロックについては明かにすることができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスから採血は行ったが、DNAメチル化解析まで終えることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、DNAメチル化解析まで行い、老化による細菌叢の解析とDNAメチル化解析の結果をまとめる。
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Causes of Carryover |
血液のエイジングクロックの測定費用が変更になり次年度以降に行うことになった。
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