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2022 Fiscal Year Research-status Report

エクオールは口腔乾燥症,味覚障害,舌痛症の新たな治療法となりうるか?

Research Project

Project/Area Number 22K10310
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

伊藤 加代子  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80401735)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 誠  新潟大学, 医歯学系, 教授 (00303131)
高松 潔  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (30206875)
船山 さおり  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (30422611)
本川 佳子  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60782026)
泉 健次  新潟大学, 医歯学系, 教授 (80242436)
濃野 要  新潟大学, 医歯学系, 教授 (80422608)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords女性ホルモン / 唾液 / 口腔乾燥
Outline of Annual Research Achievements

本院くちのかわき・味覚外来を受診している更年期世代の女性15名(48.8±3.6歳)を対象として,更年期症状と口腔の不定愁訴について検討を行った.15名のうち,閉経している者は6名(40.0%)で,更年期症状の自覚者は8名(53.3%)であった.更年期症状の有無と口腔不定愁訴について解析した結果,口腔乾燥スコア(p=0.1),味覚(甘味p=0.2,塩味p=0.1,酸味p=0.1,苦味p=0.2),自発性異常味覚p=0.2),うつ性自己評価尺度(p=0.072),安静時唾液分泌量(p=0.32),刺激唾液分泌量(p=0.9)には有意な差が認められなかった.
口腔乾燥,味覚異常,舌痛の有無と,更年期症状,健康関連QOL(身体的側面サマリースコア、精神的側面サマリースコア、役割/社会的側面サマリースコア)との関連について検討したところ,口腔乾燥,味覚異常と各項目に有意な関連性は認められなかった.味覚異常および舌痛の有無については,安静時唾液分泌量,刺激唾液分泌量との関連についても検討したが,統計学的に有意な関連は認められなかった.しかし,精神的側面サマリースコアは,舌痛があるものの方が有意に高くなっていた(p=0.02).
エクオールを摂取者は2名であった.対象者数が少ないため統計解析は行うことができなかったが,エクオール摂取者に味覚異常および舌痛は認められなかった.口腔乾燥スコアが40点を超えた者は,エクオール非摂取群において4名(30.7%)であったのに対し,エクオール摂取群では0名であった.
まだ対象者数が少ないが,現段階では,更年期世代の口腔不定愁訴のうち,舌痛と健康関連QOLとの関連が示唆され,またエクオールの摂取は口腔不定愁訴を軽減させる可能性もあると思われる.今後,対象者数を増やし,各症状の関連因子を検索するとともに,エクオールの効果について検討する予定である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究計画策定時は,本研究の対象者を外来受診患者約40名と地域一般住民で口腔の愁訴を持つ者約30名と見込んでいた.しかし,通院が途絶えた患者や,来院を控えている患者が多くなり対象者の確保が困難になっている.当初の研究計画を一部変更し,他施設で実地することを検討しており,連携体制の構築に時間を要しているため,当初計画より遅れている.

Strategy for Future Research Activity

当初,本院のみで実施する予定であったが,他施設共同研究の形に変更することを検討中である.連携体制構築に当たっては,研究分担者と連携と取りつつ,進めている.

Causes of Carryover

研究対象者が予定数集まっていないため,初年度使用予定であった予算を次年度に繰り越し使用する予定である.

URL: 

Published: 2023-12-25  

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