2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K10314
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
唐木 純一 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00710518)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 口腔内灼熱症候群 / 舌痛症 / 症状評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、4年間の研究計画のうち1年目を終えたところである。 包括的BMS評価ツール(Burning Mouth Syndrome Assessment Tool : BMSAT)のうち、主観的症状の測定に使用する主観的BMS評価尺度の作製を行う年度である。現在、過去の文献や医療カルテ情報からのBurning Mouth Syndrome(BMS)の患者に対するインタビュー項目の作製が終了し、BMS患者へのインタビューを行っているところである。 過去の文献や医療カルテ情報から得られた情報として、BMSでは他の痛みを呈する疾患との違いとして、痛みの強さよりもその持続性を特徴とする。また、食事時に痛みを感じないケースやその逆に香辛料や酸味、味の濃いものなどでしみるような痛みを呈するケースが有る。また、随伴症状として痛みを呈する部位に限局した味覚障害や口腔乾燥症状を訴えるケースが有る。痛みは舌尖部及び舌縁部に多く、続いて口蓋、口唇内側に多い。頬粘膜の痛みを訴えることもあるが、頬粘膜単体での痛みを訴えるケースは稀である。以上の内容をもとにインタビューを続け、本インタビューの結果をもとに、BMSの構成概念の検討及び構成項目の収集を行っていく。 また、現在医療カルテ情報からBMS患者の症状部位、属性情報、服用薬剤や全身疾患などのデータの収集を行っている。BMSについては基礎的なデータからかなり報告が少ないため、包括的BMS評価ツール作製のためにデータ収集を続け、必要に応じて基礎的なデータをまとめ、報告を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は4年間の研究計画のうち1年目に当たる年であり、包括的BMS評価ツール(Burning Mouth Syndrome Assessment Tool : BMSAT)のうち、主観的症状の測定に使用する主観的BMS評価尺度の作製を行う年度である。現在、過去の文献や医療カルテ情報からのBMSの患者に対するインタビュー項目の作製が終了し、BMS患者へのインタビューを行っているところである。本インタビューの結果をもとに、BMSの構成概念の検討及び構成項目の収集を行っていく。現在のところ当初計画通り進捗している。 また、現在医療カルテ情報からBMS患者の症状部位、属性情報、服用薬剤や全身疾患などのデータの収集を行っている。BMSについては基礎的なデータからかなり報告が少ないため、包括的BMS評価ツール作製のためにデータ収集を続け、必要に応じて報告を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在1年目が終了したところであるが、現在のところ計画通りに進捗している。 そのため今後も当初計画通り、2年目前半でBMS患者に対するインタビューをすすめて本研究の課題である包括的BMS評価ツール (Burning Mouth Syndrome Assessment Tool : BMSAT)の主観的尺度の試作版を作製し、2年目の後半より信頼性、妥当性の検証を開始したい。その後は2年目末を目途としてBMSATの主観的尺度の作製を行う予定である。 3年目より2年末までに作成したBMSATの主観的尺度や、客観的指標、随伴症状等を含むBMSATの検討を始めていく予定である。 新型コロナ感染症の影響により昨年度までは新規のBMS患者数も減少している印象があったが、今年度からはかなり新規のBMS患者の受診者も多くなって来ている印象があるため、今年度行うBMSATの主観的尺度の信頼性並びに妥当性の検証への影響は少ないと考える。そのため計画通りに研究を進めていけるように努力したい。
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Causes of Carryover |
学会参加により情報収集を行う予定であったが、学会がオンライン開催となったため旅費の支出がなく、今年度の未使用額が生じた。 未使用額については次年度学会の現地開催となった場合に、航空券と燃油台の高騰が予想されるためその分の充当と、次年度購入する予定の解析ツールの円安による金額ギャップに充当する予定である。
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