2022 Fiscal Year Research-status Report
咀嚼能力と死亡率の関連とその原因となるメカニズムの網羅的探索
Project/Area Number |
22K10339
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅井 啓太 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10646376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 康玄 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 教授 (00268749)
渡邉 拓磨 京都大学, 医学研究科, 助教 (20739099)
中尾 一祐 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40599932)
中山 健夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (70217933)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 咀嚼能力 / 死亡率 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
咀嚼能力は、食物摂取および全身の健康を維持するために不可欠であり、超高齢社会において健康寿命に寄与する。しかしながら、咀嚼能力と死亡率の関連とその原因と成る生活習慣病との関連のメカニズムは未だ明らかに成っていない。本研究の目的は、『咀嚼能力と死亡の関係を、大規模なコホート研究のデータを用いて明らかにする。さらに、咀嚼能力と生活習慣病との関係を検討し、死亡に対する直接的および間接的な影響を明らかにする』ことである。2008年から調査を実施している『ながはま0次予防コホート事業』の参加者約1万人を対象とし、前向きコホート研究を行う。ベースラインの段階で咀嚼能力を定量的に測定しており、生活習慣病についても10年以上にわたり追跡している。咀嚼能力を維持することで、高齢化社会へ向けた健康寿命の延長や医療費の削減が期待できる。 本研究は,滋賀県長浜市の住民を対象とした10年間のコホート研究である. 8623人を解析対象とした.ベースラインとして咀嚼能力を測定した.咀嚼能力は咀嚼能力判定ガム((株)ロッテ)を咀嚼し,色彩色測計(CR13,コニカミノルタ)を用いて数値化した.死亡は10年間追跡し総死亡数を調査した.死亡に関係するリスク因子を調整し,Q1をreferenceとし,それぞれの群との関係についてCoxハザードモデルを用いて解析を行っている.本研究は倫理委員会の承認を得て実施されている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パイロットデータを取得し、解析を実施している。咀嚼能力が低い群(Q4)の死亡数がその他の群と比較し有意に多かった.多変量解析の結果,Q1と比較し,Q4のハザード比が1.17(95%CI: 1.10-1.26)と有意に高かった. これらの結果をもとに、引き続き死亡のデータ収集を行うとともに、解析をすすめ論文化を目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、ながはま0次予防コホート事業は2023年4月で第4期が終了している。現在、そのデータクリーニングが行われており、第4期までのデータをもとに結果をまとめていく予定である。
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Causes of Carryover |
学会参加費などの旅費、およびミーティングが開催困難であったため、若干予定よりも少なくなった。今後は、活動も活発になるため使用されていくと思われる。
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