2022 Fiscal Year Research-status Report
口腔乾燥症における口腔カンジダ症の病因解明と予防法の開発
Project/Area Number |
22K10348
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
二宮 一智 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (40287785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 佳代子 (真柄佳代子) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (10181611)
片桐 浩樹 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (60803111)
吉岡 裕雄 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (80633651)
原 基 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (90845281)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | カンジダ症 / 抗真菌薬 / 口腔ケア / 口腔乾燥症 / Candida albicans |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔カンジダ症は痛みや味覚異常が強く惹起されるため、高齢者の食機能が高度に障害される。高齢者では日和見感染菌であるカンジダ菌が増殖しやすくなり、誤嚥性肺炎を引きおこす。カンジダ菌の増殖を抑制することは、超高齢社会において健康寿命の延伸のためには重要である。また我々は本研究において、口腔乾燥状態における菌種によるカンジダ症のメカニズムを解明し、具体的な治療法や対処法を開発することを目的としている。特に我々はこれまで唾液腺の摘出による唾液分泌低下マウスモデルと口腔カンジダ症モデルマウスを有しているため、このような有効なモデルを用いることに本研究の学問的独自性がある。これによって口腔の保湿や新しい口腔粘膜の粘膜保護剤の効果が数量的に探究できれば、難治性の口腔カンジダ症の治療の進展に貢献できると考える。2022年度はマウスモデルを使用して、口腔ケアと抗真菌薬の投与によるカンジダの全身播種の予防効果を検討した。結果として、抗真菌薬を予防投与した群が口腔ケア群よりも優位にカンジダ感染が抑制されていた。このことは、口腔ケアが困難な患者さんの場合に抗真菌薬を予防投与することで深在性カンジダ症の発症を予防できる可能性を示したと考える。今後は、マウス口腔カンジダ症モデルを応用し、口腔乾燥状態のモデルマウスを作製し、カンジダ症発症メカニズム、菌種による違い、口腔乾燥状態との関連性、口腔保湿剤の有用性を明らかにすることを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は新型コロナ感染症の影響により研究の推進に遅滞を生じた。現時点で、口腔カンジダ症マウスモデルの作成は問題無いが、口腔乾燥症マウスモデルにおける口腔カンジダ症マウスモデルの作成が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は新型コロナ感染症の影響により研究の推進に遅滞を生じた。2023年度は、マウス口腔カンジダ症モデルを応用し、口腔乾燥状態のモデルマウスを作製し、カンジダ症発症メカニズム、菌種による違い、口腔乾燥状態との関連性、保湿剤の有用性を明らかにすることを計画している。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響で、予定の研究の推進に遅滞が生じたため2022年度購入予定の使用物品等に関しては、2023年度に購入予定とした。また、関連した論文の投稿料と英文校正料も2023年度に使用予定である。結果として、2022年度は、支出が0となったが、2023年度は2022年度の研究を含めて実施する予定である。
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Research Products
(1 results)