2023 Fiscal Year Research-status Report
Construction of a hybrid peer support operation system for quality assurance of cancer peer support
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22K10397
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
大野 裕美 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (60639607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 弘和 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (60336675)
蒔田 寛子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (10550254)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | がんサポート / 相談支援連携 / ハイブリッド / 質保証 / 運用システム |
Outline of Annual Research Achievements |
ピアサポートの具体的な現状と課題を把握するために、昨年度、実施したアンケート調査の結果をもとに、今年度は自治体、拠点病院、患者支援団体を対象にヒアリング調査を実施した。自治体3県、拠点病院4病院、患者支援団体2団体からの調査協力を得た。 結果、現状としては以下の5点が抽出され、①院内ピアサポートはコロナ禍で活動が制限された。②ピアサポーターを養成するための研修プログラムは、到達レベルの設定が難しく、プログラム内容に試行錯誤していた。③ピアサポーターの傾向として、高齢化と固定化がみられた。④院内ピアサポートの場である拠点病院は、患者会との関係構築を重視することが必然となったが、信頼関係の構築に難しさを感じていた。⑤行政の支援体制は拠点病院と患者会を結ぶ重要な役割を果たしていた。今後の課題は以下の3点が抽出された。①継続的に活動できるピアサポーターを養成する。②ポストコロナを見据えた院内ピアサポートのマネジメントシステムが不可欠である。③相談支援センターの業務の整理と人材の確保が必要である。 今回のヒアリング調査では、自治体-拠点病院-患者支援団体の連携が、院内ピアサポートを進めていくためには必然であることが明確となり、そのためのマネジメント機能の創設が求められることが明らかになった。次年度は、シンポジウム等を通じて、ハイドブリッド型ピアサポートの運用システムのフレームワークを検証していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りヒアリング調査は実施できたが、昨年度、実施したアンケート調査の開始が当初の予定より遅れたため、その後の計画も押され気味になり、論文投稿が、年度末、ギリギリになった。ただし、学会等での発表は行うことができており、また、ホームページ等でも概要は掲載することができたので、研究の成果報告はタイムリーに行えたと思われる。次年度は、ヒアリング調査結果の報告を学会、論文発表等で速やかに行い、広く社会に還元していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ほぼ、計画どおり進行しているので、当初の計画に基づいて進めていく。今年度の計画は、昨年度に実施したヒアリング調査結果の解析から、マネジメント機能が発揮されている好事例の機関に焦点をあてて、追跡調査も加える。そして、ハイブリッド型のシステム構築の具体的な方法を、海外の事例も参照しながら運用の仕組みを目指す。実践的な運用を検討するためにも、仮フレームワークを関係機関に提示し、コメント期間を設けて意見を集約し、最終的にピアサポートの運用の手引きを作成する。
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Causes of Carryover |
研究計画の大幅な遅れはないが、初年次よりコロナの影響もあり、調査実施時期が遅れて進んだ。そのため、その時期に使用する備品等の購入も連動して遅れたため、今年度は、ハイブリッド相談に関連したオンライン相談のためのタブレットの購入や情報機器等の消耗品の購入を考えている。
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Remarks |
社会に向けて研究の意義、ならびにその成果を公表するために、ホームページを開設した。
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Research Products
(3 results)