2023 Fiscal Year Research-status Report
NDB・多施設レジストリー・単施設コホートの融合による関節リウマチの合併症の解明
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22K10414
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大西 輝 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (60634269)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / レセプトデータベース / 単施設コホート研究 / 多施設共同レジストリー |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ患者では健常者に比べ、各種合併症の発生割合が高く、予後不良因子として知られている。例えば、RA患者では慢性腎臓病の発症割合が高く、腎機能の悪化は心血管イベントや死亡と関連している 。しかし、合併症を併発した患者への新規薬剤の安全性、新規薬剤の合併症への発生リスク、合併症の発症予防、発症予測は十分に検討されていない。 レセプトデータベース、多施設共同レジストリー、単施設コホートの3つの異なる研究データを有機的に利用することで、RA患者における合併症といった、特殊な患者のアウトカムの改善に結び付けていく。①レセプトデータベースとしてMDV、②多施設共同疾患レジストリーとしては関西7大学での多施設共同大規模RAレジストリー(ANSWERコホート)、③単施設コホート研究としては京都大学リウマチセンターコホート(KURAMAコホート)を利用している。①についてはMDVのデータを取得し、データクリーニングを実施している。②については生物学的製剤、JAK阻害薬による腎機能への影響を解析し、TNF阻害薬では腎機能を悪化させにくく、JAK阻害薬は悪化させる効果は低いことが分かった。現在論文化予定である。③については、採血・尿サンプルを取得したため、今後腎機能障害になるバイオマーカーを探索的に検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
十分な採血、尿サンプルの入手が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度も引き続き、対象患者を広げ、サンプル入手に努める。
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Causes of Carryover |
バイオマーカー測定のための検査費用を翌年度に使用するため。
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