2023 Fiscal Year Research-status Report
オンラインで身体診察を可能にする「リアルタイム遠隔聴診」システムの開発と臨床応用
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22K10421
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
廣澤 孝信 獨協医科大学, 医学部, 講師 (90810549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳増 一樹 岡山大学, 大学病院, 助教 (10838816)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | オンライン診療 / 人工知能 / 機械学習 / 生成AI |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでのオンライン聴診によるオンライン診療の成果について、日本医事新報に特集記事を執筆した。 また、2022年度の先行研究にて心音のオンライン聴診において、従来の対面による聴診法の方が診断精度が有意に優れていることがわかったため、オンライン聴診を補助する機械学習モデルの開発を行った。その上で、その機械学習モデルの有用性を示すためにオープンラベルランダム化比較試験を行い、その成果をデジタルヘルスを専門とする国際医学雑誌Digital Healthに投稿し査読の上、掲載された。 さらに、今後のオンライン聴診やオンライン診療に資するための診療補助として期待される生成AI(人工知能)をはじめとする人工知能の利活用による有用性についての研究と発表を国内外に向けて学会や論文として行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでのオンライン聴診によるオンライン診療の成果を国内医学雑誌および国際医学雑誌に発表することができたためである。また、今後のオンライン聴診やオンライン診療に資するための診療補助として期待される機械学習モデルをはじめとする人工知能の開発およびその利活用による有用性についての研究と発表を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで使用していた電子聴診器に替わる新たな電子聴診器の開発および診断補助システムの構築に向けた共同研究の体制を強化している。また、国際学会に参加し、国際共同研究に向けた体制づくりを検討する。さらにオンライン聴診やオンライン診療の補助を担える可能性のある生成AIをはじめとする新しい技術の可能性についても探究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた研究成果の発表のために国際学会に演題を投稿したものの、残念ながら不採択であったため、学会発表を経ずに原著論文として投稿し受理されることとなった。そのため、研究成果の発表の方法が一部変更になった。 今後電子聴診器の変更やオンライン聴診の診断補助のためのシステム開発も予定している。2024年度は研究体制の強化をするために、国内外の学会に参加し積極的な連携体制の構築を目指す。
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