2023 Fiscal Year Research-status Report
透析症状の測定と管理をガイドするアプリ開発:日々の症状・活動量・社会参加への着眼
Project/Area Number |
22K10450
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
河原崎 宏雄 帝京大学, 医学部, 准教授 (00621393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗田 宜明 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 特任教授 (80736976)
西脇 宏樹 昭和大学, 医学部, 講師 (20465173)
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
柴垣 有吾 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70361491)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 透析患者の症状尺度開発 / 症状尺度と社会関連性指標 / ヘルスリテラシーと症状尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎疾患患者の症状は様々だが気づけれないことが多い。我々は患者報告型アウトカムを日々の症状の測定に応用すること、さらにこれら症状が社会参加やQOL、ADL、HOPEにおよぼす影響を調べたいと考えている。上記のことから1.腎透析患者の日々の症状の測定法の開発と検証、2.症状と社会参加、HOPE、医師ー患者信頼関係(Trust)との関係性の分析を課題として挙げていた。腎疾患の日々の症状を測定する尺度としてESASr renal(Davison SN, Kidney International, 2006年))を採用し、その原著者の許可を得てバックトランスレーションの手続きを経て邦訳版を作成し、再度最終版についても原著者の所属するUniversity of Albertaから使用許可を得た。 またESASr renalのこれら評価と合わせて、健康関連HOPE尺度(Kurita N, The Journal of Nutrition, Health & Aging 2021)やヘルスリテラシー(Functional, Communicative, and Critical Health Literacy, FCCHL)との関連を検証する。なお、各アンケートの使用許可は著者より得ている。 現在はESASr renalを用いた妥当性と信頼性の評価を保存期慢性腎臓病の各ステージおよび透析期の患者を対象にアンケートを作成した。また、研究協力機関への研究内容説明を実施し、協力の同意を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アンケート内容および調査項目の最終決定に時間を要したため進行は遅れている。現在はアンケート調査が確定し、研究を倫理委員会に申請している段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会の承認が下りれば研究協力施設に送付して研究を実施する。 約3か月で目標となる症例数を集めて、その後解析に移る。
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Causes of Carryover |
当初は活動量計を用いて測定した活動量と症状尺度との関連を解析する予定であったが、研究計画の進行が遅れて、活動量計の購入に至っていない。アンケートの作成と症状尺度の信頼性・妥当性評価を終えてから活動量計を用いた測定を検討している。
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