2022 Fiscal Year Research-status Report
薬局における運動器障害の予防を目指した健康支援プログラムの開発と評価
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22K10452
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小沼 直子 日本大学, 薬学部, 助教 (70779446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 絵梨子 (西川絵梨子) 日本大学, スポーツ科学部, 准教授 (20385983)
中島 理恵 日本大学, 薬学部, 講師 (50708667)
進藤 大典 日本大学, 薬学部, 准教授 (80748096)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 運動 / 薬局 / 健康支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康寿命延伸を阻害する最大要因として運動器疾患が挙げられており、近年、その罹患率は増加している。骨折や転倒など重篤な運動器疾患は、運動機能の低下が進行することで起こる。運動器疾患の予防は、定期的な測定などで自身の状態を把握し、それを踏まえた健康管理が必要となるが、未病の地域住民に対する健康支援のシステムは確立されていない。薬局やドラッグストアは、病院等の医療機関に比べ年齢や病歴を問わず利用している人が多く、地域包括ケアシステムの根幹を担う医療機関の一つである。2016年に健康サポート薬局が施行されてから、地域住民への薬剤師の果たす役割は益々重要になっている。我々は、薬局を拠点としたロコモ・フレイルなどの運動器疾患を予防するための健康支援プログラムを開発し、その効果を検証することを目的とした。今年度は、共同研究者とともに運動実践を主とした動画やガイドブックの作成を行った。ロコモやフレイルは高齢者の罹患者数が多いことから、低強度且つ自宅で遂行可能な運動内容を主とした。また、3度にわたり薬局での健康測定会(身体的測定及び日常生活の運動量などをアンケートにて調査)を行い、参加者の状況を鑑みながら、作成した動画やガイドブックをもとに運動指導を実施した。効果の検証は来年度以降となるが、参加者は高齢女性が多く(女性36名、男性7名)、約8割がロコモ予備軍であること、握力が低い参加者は骨密度も低い状態であることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度は、共同研究者と共に運動実践を主とした動画作成やガイドブックの作成を行い、薬局での健康支援を3度実施することができた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響により健康支援の実施回数が当初の予定回数よりも少ないことに加え、ウェアラブルデバイスを用いた参加者の身体活動量等の解析が実施できなかった。今後は、健康支援の回数を増やすとともに、参加者の日常生活における身体活動量の観察を継続して行い、薬局での健康支援や作成物の効果を検証する。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は、共同研究者とともに、初年度に作成した動画やガイドブックの改定を行う。運動実践の内容に加え、サプリメントや医薬品の適正使用など、薬局での健康支援を行ううえで、参加者にとって有益な情報の項目を選定し作成する。また、薬局での健康支援を継続して実施するとともに、参加者の日常生活における身体活動量を計測する予定である。
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Causes of Carryover |
人件費・謝金の項目において、当初予定していた研究補助者の数よりも少ない人数でデータの入力・解析等が実施できたため、次年度使用額が生じた。2年目以降は、薬局での健康支援の回数を増やすことを予定しているため、研究補助者の人数も増加する見込みである。そのため、次年度使用額は人件費・謝金に充当することを予定している。
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Research Products
(1 results)