2023 Fiscal Year Research-status Report
国民、医師を対象とした総合診療専門医に関するニーズ調査
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22K10472
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
大平 善之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (30400980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生坂 政臣 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (20308406)
太田 光泰 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30510698)
野田 和敬 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (50456076)
上原 孝紀 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60527919)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 総合診療 / 国民ニーズ |
Outline of Annual Research Achievements |
対象者2000名のうち572名(28.6%)が解析対象となった。男254名(44%)、女318名(56%)、平均57歳であった。各質問にはリッカートスケール(5:とてもそう思う、1:全くそう思わない)で回答させた。総合診療専門医が働くべき場所として「大学病院や地域基幹病院等の大病院」3.4、「中小規模の病院」3.5、「診療所(クリニック)」3.1(P<0.001)であり、「診療所」と「中小規模の病院」、「診療所」と「大病院」の間に有意差を認めた(いずれもP<0.001)。「新たな症状や健康問題があなたに出現した場合、居住地近くの臓器別専門医、総合診療専門医に対し、下記の各項目について、どの程度、求めるか」について多変量解析を行った結果、臓器別専門医よりも総合診療専門医に求めることとして「患者の自宅に近い」(OR:1.8、95%CI:1.5-2.2)、「どんな症状、病気でもまずは診療できる」(2.1、1.7-2.7)、「ちょっとした健康問題、家族の健康、健康増進、生活習慣についての相談ができる」(1.4、1.1-1.7)、「うつ病などを含むこころの病気のカウンセリング」(1.9、1.6-2.3)が抽出された。 「糖尿病以外は病気がない場合、糖尿病を専門とする臓器別専門医、総合診療専門医のそれぞれにどの程度、受診したいと思うか」は、臓器別専門医4.2、総合診療専門医3.8、「糖尿病、高血圧、慢性腎臓病、 肺気腫など複数の疾患がある場合、各疾患を専門とする4人の臓器別専門医に別々に受診する、これらの疾患すべてを1人の総合診療専門医に受診する、の2つについてどの程度、受診したいと思うか」は、臓器別専門医3.6、総合診療専門医4.1であった。国民は、複数の疾患を抱えた場合には、総合診療専門医に受診したいと考えていることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度、2023年度の計画であった総合診療専門医に対する国民のニーズ調査は、アンケート調査項目の選定、アンケート調査の実施、データ収集、おおまかな解析は終了しており、おおむね順調に進展している。今後、詳細な解析を行い、学会発表、論文発表を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、当初計画である総合診療専門医に対する医師のニーズ調査を実施する。アンケート調査、統計解析までを行い、年度末までに結果をまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
国民のニーズ調査の費用が、相見積もりによって計画よりも安価に抑えることができたこと、物品費を抑える努力をしたことから、次年度使用額が発生した。次年度使用額は、医師のニーズ調査の経費として使用予定である。
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