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2022 Fiscal Year Research-status Report

CRISPR/dCas13システムを用いた革新的がん治療戦略の構築

Research Project

Project/Area Number 22K10497
Research InstitutionKawasaki Medical School

Principal Investigator

武井 直子  川崎医科大学, 医学部, 講師 (00509276)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 達男  川崎医科大学, 医学部, 教授 (80789123)
永坂 岳司  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywordsがん / スクリーニング / 治療
Outline of Annual Research Achievements

がんはわが国の死亡原因の第1位となっている。多くの部位のがんをはじめ、難治性がんの生命予後は厳しく革新的ながんの予防、診断、治療方法の開発が望まれている。本研究の目指すところはがんに対する革新的な治療戦略の構築である。ヒトにおいてタンパク質に翻訳される遺伝子は、全ゲノムの2% にすぎないとも言われている。これまで、主にタンパク質に注目し、疾患治療薬の標的とされ、多くの研究が進められてきた。そこで、従来のタンパク質に加え、RNA を治療戦略構築の標的として位置づけることは、革新的ながん治療の機会を提供するうえで医学的・社会的に重要な意義をもつと考えられる。しかしながら、現時点において、タンパク質を標的とした場合と比較して、RNA を標的とした治療戦略構築の研究はその歴史や知見の蓄積ともにまだ浅く、技術的に未成熟な部分も多い。
RNAを標的とした治療戦略の構築をすすめるうえで、標的 RNA 領域の選定、RNA の高次構造予測には、バイオインフォマティクス手法の活用などが不可欠である。本研究で使用するCRISPR/dCas13システムは、従来から問題となっていたRNAを標識する上での困難を全て克服した、革新的RNA標識技術である。本研究では、CRISPR/dCas13技術を用いてRNA編集を行ったT細胞を開発し、がんに対する革新的治療戦略を構築することを目指している。本研究における研究実績として、T細胞株を用いて、標的となるRNA領域のスクリーニングシステムを確立した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

凍結細胞株を起こしたり、細胞を増やしたりするところ等に時間を要したが、
おおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

今後は、より詳細なRNA領域を選定していくための、大規模スクリーニングの構築を行う。

Causes of Carryover

予想していたよりも低予算で小規模スクリーニングシステムのを確立することができた為。次年度使用額については、次年度に行う大規模スクリーニングシステムの構築に向けて、実験に必要な試薬などの消耗品の予算にあてる。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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