2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of the method to determine absolute structure of trace amount metabolites derived from NPS
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22K10521
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Research Institution | Osaka Institute of Public Health |
Principal Investigator |
土井 崇広 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 主幹研究員 (90516767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 雄貴 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 研究員 (60880466)
阪井 貴之 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 研究員 (40964101)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | LSD / MIPLA / 結晶スポンジ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度はLSD系化合物を対象として検討を行った。モデル化合物として、N-(6aR,9R)-N-isopropyl-N,7-dimethyl-4,6,6a,7,8,9-hexahydroindolo[4,3-fg]quinoline-9-carboxamide (MIPLA)を用いた。 MIPLAの1mg/mLジクロロメタン溶液を調製し、結晶スポンジ法での構造解析を試みた。TPT/ZnCl2/n-hexaneの結晶を用い、20~100μgのMIPLAを4℃で3日incubationしたところ構造解析はできなかったものの茶色に変色しており、一部の化合物が結晶スポンジに取り込まれていたと考えられた。50℃16時間の条件では全体として色調が濃くなっており、取り込み率が比較的高かったものと推定されたが、測定の結果構造解析には至らなかった。50℃16時間の条件下50μgのMIPLAを用いてn=3で検討を行ったところ、用いた結晶スポンジにより色調の変化に差が認められた。いずれの結晶も化合物の取り込みに適した結晶であったことから、サイズや形状等も含め使用する結晶の質で取り込み効率に大きな差がある可能性が想定される。これまでの条件検討では1条件1結晶で検討を行ってきたが、質の違いによる影響を考慮すると3~5個程度の結晶を用いて検討するのが適切であると考えられた。 LSD系の化合物については、MIPLA同様に結晶スポンジへの取り込みによる変色が期待できることから、今後他の類似化合物を条件検討に用いることを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に期間中に研究所の移転・単結晶X線構造解析装置の更新などが重なり、2~3か月程度実験中断期間が生じたためやや計画に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
LSD系の化合物については、変色をベースにした化合物取り込み効率の推定が期待できるため、当該化合物群をモデルとして代謝物の構造決定を目指す。また、部分構造にカルボン酸を持つ化合物については、分子間でカルボキシル基を介した水素結合を形成し、分子そのものが結晶化しやすくなると考えられるので、結晶スポンジ法だけでなく結晶化そのものの条件検討を並行して実施することを予定している。
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Causes of Carryover |
研究開始年度に研究所の移転があったため、研究計画に遅れが生じ、残額が生じる原因となった。昨年度に研究分担者を増員して計画を進めており、研究計画の遅れを取り戻すとともに、残額分とあわせた助成金の執行を予定している。
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