2022 Fiscal Year Research-status Report
Predictive Model of Continuum of Care in Maternal and Child Health for SDGs
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22K10527
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
菊地 君与 九州大学, 医学研究院, 講師 (40644737)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 母子保健 / SDGs / 予測モデル / 母子継続ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、アジアの低中所得国がSDGsの人産・新生児死亡率の目標値に到達するために、母子継続ケアの達成率を現状よりどの程度改善する必要があるかの予測モデルの構築を目的とする。本研究で実施することは、SDGs目標値の妊産婦・新生児死亡率に減少させるには母子継続ケアの達成率をどの程度改善するべきか、その母子継続ケアの達成率に至るには、医療サービスへのアクセスをどの程度改善するべきかの2つの予測モデルを開発する。 2022年度は、データの入手、母子継続ケアと医療サービスへのアクセスの分析を主な計画内容としている。具体的な実施内容としては、アメリカ国際開発庁と当該国が共同で収集する人口保健調査(Demographic Health Survey)データよりアジアの低中所得国の女性のアンケート調査データ、調査地域が記録されたGPS(衛星測位システム)データの入手である。データ収集を行った結果、SDGsの対象となる2016年以降のアンケート調査データとGPSデータがある国は、インド、カンボジア他8カ国であった。また、人口保健調査データの他に、母子に関係する調査データとして、ユニセフの他項目クラスター調査(Multiple Indicator Cluster Surveys)も収集した。その後これらのデータを統計解析ソフトに移行し、記述的分析を行っている。これにより回答者の母子継続ケアの達成状況をコミュニティレベルで集計・分析することができる。 以上のように、2022年度の計画は概ね予定通りに順調に推移している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
とくになし
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、2022年度に収集した人口保健調査データと他項目クラスター調査データを使用し、引き続き回答者の母子継続ケアの達成状況をコミュニティレベルで集計・分析を行う予定です。同様に、回答者の母子保健サービスへのアクセスの分布をコミュニティレベルで分析する予定です。 また、予測モデルである「母子継続ケア達成率から妊産婦・新生児死亡率の予測」と「医療サービスへのアクセスから母子継続ケアの達成率の予測」の開発を進める予定です。
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Causes of Carryover |
購入する予定であったプリンターのトナーが十分にあったため購入する本数が節約できた。
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