2023 Fiscal Year Research-status Report
独居高齢者の社会的支援を介入した在宅運動のアドヒアランスとフレイルの予防改善効果
Project/Area Number |
22K10530
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
平井 一芳 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (90345679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 憲経 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (20282345) [Withdrawn]
米田 誠 福井県立大学, 看護福祉学部, 特命教授 (70270551)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | フレイル / 独居高齢者 / 在宅運動 / アドヒアランス / 社会的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度(令和5年度)は、福井県内の行政機関(福井市地域福祉課、池田町保健福祉課)を通じて、市町民生児童委員協議会の会長に研究概要の説明と研究協力の依頼を行い、協議会理事会にて承認を得られた福井市西部地区と池田町をフィールドに調査を開始した。ただし、年度内に調査を終えられたのは池田町のみで、承諾を得られた13名の民生児童委員の協力により、同意を得られた25名の研究対象者にアンケート調査と3軸加速度計を用いて身体活動量を計測した。福井市西部地区においては次年度5月に承諾を得られた20名の民生児童委員の協力により、同意を得られた28名の研究対象者にアンケート調査と3軸加速度計を用いて身体活動量を計測する(予定)。今年度の研究計画では横断調査として180名の研究対象者を予定しており、研究対象者確保のため、次年度5月に福井市南部地区および清水地区の民生児童委員協議会理事会にて研究概要の説明と研究協力の依頼を行う(予定)。また、明新地区においては当該関係者を通じて検討中である。 次年度から開始する介入研究の準備として、健康運動指導士(研究代表者)[高齢者を対象とした運動指導実績:720時間(週1回40分, 20年間)]が運動プログラムを検討した。また、研究対象者に配布するリーフレット原案も合わせて検討した。次年度5月中に初級コースの運動プログラムと研究対象者に配布するリーフレットを作成し、6月下旬から介入研究を開始予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の研究計画では横断調査として180名の研究対象者を予定していたが、年度内に調査を終えられたのは池田町のみで、承諾が得られた13名の民生児童委員の協力により、同意が得られた25名の研究対象者にアンケート調査と3軸加速度計を用いて身体活動量を計測した。しかしながら、研究対象者数が少なく年度内には横断調査終了に至らなかった。次年度5月に20名の民生児童委員の協力により、同意が得られた28名の研究対象者にアンケート調査と3軸加速度計を用いて身体活動量を計測する(予定)。同5月に福井市南部地区および清水地区の民生児童委員協議会理事会にて研究概要の説明と研究協力の依頼(予定)、さらに明新地区および坂井市大味地区において当該関係者を通じて検討する。6月中には研究対象者を確保し横断研究を行い、同6月下旬から介入調査を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(令和6年度)6月中に横断調査を終え集計・解析を行い、フレイルと予測因子(身体活動, 生活活動, 社会活動, 睡眠, うつなど)との関連を明らかにし、年度内には横断研究の成果として学会等で発表する予定である。 同年6月下旬から介入調査を開始し、令和8年度(約3年間)まで介入研究を行う。介入研究の対象者は横断研究の対象者から介入群(在宅運動+社会的支援)・対照群(在宅運動のみ)各30名、計60名を無作為に抽出する。これについては、横断研究の対象者を100名程度と想定し、分析精度を考慮した上で、当初予定していた介入調査の研究対象者(介入群・対照群各50名、計100名)より少なく見積もり設定した。長期(約3年間)介入期間において、両群とも筋トレ中心の在宅運動プログラム(10分程度)を提供し、原則毎日実施してもらう。介入群には社会的支援として民生児童委員が週1回、対象者の自宅訪問をし、「運動記録表」(セルフモニタリング)のチェック、言語的フィードバック(励ましなど)などを行う。介入開始から3ヶ月毎に両群ともアウトカム(セルフエフィカシー ,アドヒアランス, フレイル有症率, 要介護認定率, 身体機能, 身体活動量, 生活活動, 社会活動, 睡眠, うつ)の調査・測定・分析・評価を行い、社会的支援の長期的介入が独居高齢者のフレイル予防改善に有効であるかを検証する。
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Causes of Carryover |
当該年度内に調査測定を終えられたのは池田町のみ(研究対象者25名)で、当初予定の研究対象者180名を大幅に下回り、横断研究が遂行できず経費の使途が少額であったため、次年度に繰り越した。 次年度(令和6年度)6月中に行う(予定)横断調査における経費の使途は以下①から③の通りである。①交通費:市町内の民生児童委員協議会理事会との打ち合わせ、民生児童委員への研究依頼および横断研究の成果としての学会等で年度内発表予定。②人件費(研究補助員):データ入力・集計作業③その他:学会参加。 また、同年6月下旬からの介入調査における経費の使途は以下①から④の通りである。①交通費:市町内の民生児童委員協議会理事会との打ち合わせ、民生児童委員・研究対象者(独居高齢者)への研究依頼および介入研究の成果としての学会等で年度内発表(第1報)予定。②人件費(研究補助員):データ入力・集計作業および研究対象者(独居高齢者)に配布する運動プログラムリーフレットの写真モデル。③製本・印刷費:研究対象者(独居高齢者)に配布する運動プログラムリーフレット作成費 等。④その他:学会参加、民生児童委員(研究協力者)と研究対象者(独居高齢者)への謝礼の品(タオル 等)。
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