2022 Fiscal Year Research-status Report
Influence of Stress Resilience and Determinants of Resilience in the Development of Type 2 Diabetes in Japanese
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22K10554
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
永吉 真子 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (30728960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 研時 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (10712680)
菱田 朝陽 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (40447339)
若井 建志 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50270989)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 糖尿病 / レジリエンス / 遺伝要因 / 心理社会環境 / 大規模コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、わが国の糖尿病予防対策に資する要因を明らかにすることである。本研究では、心理的なストレスの健康影響を緩衝もしくは予防的に作用する可能性が高いと考えられるレジリエンスに注目している。心理的なストレスは糖尿病発症リスクと関連することが報告されているが、その影響は個人のレジリエンスにより異なると考えられる。本研究では日本の10万人規模コホート研究の参加者への調査を行い、レジリエンスの強さと糖尿病との関連を検証する。
1年目の2022年度は、対象地区住民約5000人の保存血を用い、ストレス耐性に影響すると考えられる遺伝子のPCR測定を行った。また、ストレスやストレス耐性に関連する項目を含むアンケートを作成し、郵送配布を行った。今後、これらのデータ入力とクリーニング作業を行い、データベースを構築予定である。さらに、収集済データと統合して日本人の糖尿病発症におけるレジリエンスの影響と、レジリエンスを規定する遺伝的、心理社会的要因の解明を行い、レジリエンスが有用な糖尿病予防対策の指標となるかどうかを明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2022年度(1年目)の予定通り、郵送による質問紙調査を行った。2023年度にかけて回収し、データ入力とデータクリーニング作業を行った後、J-MICC研究の収集済データと統合してデータベース構築を行う予定であるが、おおむね順調に進展している。
なお当初の計画では、糖尿病発症例のランダム抽出とジェノタイピングを行い、ゲノムワイド関連解析(GWAS)によるレジリエンスの強さと関連する遺伝子型の決定を行う予定としていたが、配分予算の都合上ターゲット遺伝子を絞って全体対象者のPCR測定を行った。測定はおおむね順調に終了し、遺伝的指標の収集としては当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、2022年度に測定した遺伝情報の判定、入力、クリーニング作業を行う。また、アンケート回収、データ入力作業を進め、各データセットが完了次第、収集済データと統合してデータベースを構築予定である。その後、レジリエンスを規定する遺伝的、心理社会的要因の分析と、糖尿病の罹患状況との関連を分析する。
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Causes of Carryover |
2022年度のコロナ感染拡大時に、対面会議や学会へ現地参加のための出張を見送ったことが主な理由である。それらの予算については、2023年度の会議出席や学会参加のために使用する予定である。
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Research Products
(1 results)