2023 Fiscal Year Research-status Report
喫煙による肺の気腫性変化を早期に検出する画像指標とバイオマーカーの探索
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22K10583
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 誠一郎 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90572610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 直也 京都大学, 医学研究科, 助教 (30805817)
今井 晶 (松島晶) 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (40828943)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 喫煙 / PET-CT / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
国勢調査での喫煙率の推移報告は、2020年にコロナが流行したため、2019年(全体16.7%、男性 27.1%、女性 7.6%)が最後であった。そのため、登録したデータベースを用いてコロナ流行前後での喫煙率の推移を調査した。ハイメディック京大病院に2018年から2022年にかけて4回検診を受診したゲスト905名(男582名、女323名、2018年の平均年齢56.2歳)について、喫煙率の変化は、全体22.0%, 21.2%, 19.9%, 19.2%であり、経年的に禁煙が軽度に進んでいることが分かった。性別で分けると、2018年男性28.3%、女性12.3%であり、ともに喫煙率は低下し、低下の推移は、全国平均と一致した。全国調査よりも高い喫煙率は、年齢別の解析結果から、ゲストが70歳以上の高齢者をほとんど含まないためと推測された。さらに、30-49歳男性では、3回目30.5%から4回目31.5%と喫煙率が上昇し、コロナ流行に慣れてきたころに再喫煙の増加が認められた。50歳未満男性への禁煙教育の必要性が確認され、11月第27回アジア太平洋呼吸器学会で発表した。 分担研究者によりPET-CTの画像解析、血清サイトカインの測定が実施され、データベースとの統合解析を行った。喫煙とサイトカインの影響を調べるために、ブリックマンインデックス(喫煙した年数x1日当たりの平均喫煙本数)400以上の重喫煙者と同時期に受診した年齢と性別を合わせた非喫煙者の対象を比較した。40歳代男性の重喫煙者では、非喫煙者に比較して、肺重量が重く、多数のサイトカインが高値になることがわかり、2024年4月第64回日本呼吸器学会学術講演会にて発表予定とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
京都大学医学部附属病院におけるCOVID-19対策・研究者の感染罹患のため、研究者が診療や研究に参加できない期間もあったが、学会発表をすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
PET-CT、血清の測定結果をあわせて解析した結果について、学会発表や論文投稿を予定する。
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Causes of Carryover |
本年度は、データ解析を主に行った。まとめたデータの学会発表や雑誌投稿が次年度になるため、旅費や雑誌投稿費として次年度へ先送りとした。
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