2023 Fiscal Year Research-status Report
婦人科がん治療後のQOL推移と 復職に影響を与える社会的要因の分析
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22K10595
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
植田 多恵子 産業医科大学, 医学部, 講師 (60465721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金城 泰幸 産業医科大学, 医学部, 助教 (20772312)
立石 清一郎 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (80570861)
栗田 智子 産業医科大学, 医学部, 准教授 (30519864)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 復職 / 就労支援 / 婦人科がん / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画を実施する体制の具体的な構築、遂行手順を各部署と話し合い手続きを行った。最初に婦人科がん患者の現行QOL評価(EORTC QLQやFACT)を行うため、癌腫(子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌)ごとのQOL評価基準を設定した。婦人科癌専門医で構成された会議で、海外と本邦で異なる治療内容を確認し、疾患特異的QOL評価基準は設定している。次に測定するQOL評価項目・がん治療情報・就労状況を把握するため、アンケートテンプレートをそれぞれの癌腫ごとに作成した。 アンケート収集を行う部署(婦人科外来・病棟)で医療スタッフへの研究概要の説明会を行い、収集方法を決定した。さらに就労状況の正確な把握・就労支援を行うため、両立支援科での外来フォローも同時に行うこととし、患者紹介手順を決定した。 準備が整った後、実臨床現場で患者へのアンケート調査・データの集積を開始している。パイロット試験後、各部署とミーティングを行い、問題点や改善内容を洗い出し、変更内容の調節を行っている。回収したデータは、統計解析を依頼する環境疫学教室へプレデータを送り、解析する際に問題点となりそうな内容を細かく修正している。研究目標に対する具体的な実施体制を構築し、実働を開始し現在データ集積中で、生じた問題点に対する対応策を話し合う体制も稼働している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細かな内容の再検討や調節は適時行っているが、学内に全て研究協力機関があるため、連絡も密に出来ている。年度変更に伴い、医療スタッフへの研究案内を再度計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケートデータ数がある程度(例:約100例)回収できた時点で、現行QOL評価内容と家庭生活や就労状況等の相関を分析する予定。患者の漏れなくアンケートを回収するスタッフを雇用し順調にデータ蓄積しており、今後も継続する。 解析部門とも定期的ミーティングを開催して、その都度問題点の検討していく。 年度変更に伴い、医療スタッフへの研究案内を再度計画している。
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Causes of Carryover |
本年度は学会参加が少なく、旅費が残ったが、次年度は研究結果の発表を開始していくため、増加が見込まれる
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Research Products
(1 results)