2022 Fiscal Year Research-status Report
避難所における安全安心な空気環境整備に向けた効果的・効率的な方策モデルの構築
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22K10629
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木戸 倫子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00706913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樺山 舞 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50635498)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 避難所 / 空気環境 / 室内空気環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
災害時避難所の室内空気環境整備の方策モデルの考案に向けた実態調査の段階をすすめている。具体的には、人の生活行動に関連する空気質の変化や汚染状況等について模擬病室等を使った計測を実施した。また災害時避難所となる施設において、自治体の活動に機会に協力得て、実際の空気質の連続計測を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染症による人の活動制限、大学内の看護実習室(模擬病室)および病院では面会制限が続いたため空気質測定の場所や機会に制限はあったが計画は部分的に実施できた。模擬病室として設定した看護実習室において集団生活空間の室内空気質の測定を実施した。生活行動の種類は、新型コロナウィルス感染症による活動制限期間であり、飲食を伴わない移動および衣服の着脱が中心となった。大学の活動制限もあり当初想定の半数の人数で全員マスク着用での実施とした。 また災害時避難所となる地域の施設において人数や動線をコントロールした活動に合わせて室内空気質の測定を実施した。大阪府内の山間地域にある災害時避難所において、地域住民を対象としたワクチン接種会場で室内空気質の連続測定を実施した。全員マスク装着、人数や動線をコントロールした状況下での空気質計測結果は、今後日常生活動作、活動下での結果との比較により空気質汚染の分析、要因解明につながる結果である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、実習室の人数制限等の規制は緩和予定であり、今までの倍の人数や日常生活行動下での室内空気質測定の実施を進めていく。また病院の面会制限においても緩和の方向であり、人が増えた状況で空気質がどのように変化するかを比較、空気質の汚染要因を検討していく。病院以外にも住宅型有料老人ホームでの空気質測定のため倫理審査委員会に提出し現在承認を得るための調整中である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症による施設の制限が続き、調査場所として予定していた病院や療養施設での空気環境計測が延期していたため計画通りの予算執行ができなかった。
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