2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K10635
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
佐々木 新介 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (30611313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 哲平 姫路獨協大学, 看護学部, 講師 (50780871)
市村 美香 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80712281)
荻野 哲也 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90252949)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 静脈穿刺 / 血管拡張 / 振動 |
Outline of Annual Research Achievements |
静脈穿刺困難時には,温罨法やクレンチング,タッピングなどが実施されている.しかしながら,いずれの援助方法を用いても十分な血管拡張を得られない対象者も存在する.本研究では,既存の援助方法とは異なる微振動に着目した新しい末梢静脈拡張技術の開発を目指している. 初年度の令和4年度は,最新知見や研究論文等についての情報収集等を行った.具体的には,国内外での振動や血管拡張に関する研究報告や文献を入手して,本研究の方向性と今後の研究計画について研究分担者らとも再度検討した.そして,初年度に計画していた,振動条件(加振動周波数)と血管拡張効果(血流増加について)の検証を進めた.先行研究からも血流が増加する振動周波数は部位によっても異なっていたが,本研究では上肢への加振動での血流変化を検証した.方法は,研究協力が得られた健常人の男女10名(19~24歳)を対象に実施した.なお,振動による悪影響が及ぶ可能性のある対象者は除外した.任意の振動周波数で振動を加えることが可能な加振動機を使用した.振動周波数は0から10,20,30,40,50(Hz)までの6条件を設定した.振動に伴う,血流量の変化はレーザードップラー血流計を使用して組織血流量(ml/min/100g)を測定した.その結果,0 Hzをコントロールとして,それぞれの加振動周波数での組織血流量を比較した結果,30 Hzで有意に組織血流量は増加していた.次年度はこの周波数帯に焦点をあてて,振動による血管拡張効果を検証する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画に従い研究分担者らと協議を行い,今後の計画等を検討することができた.研究分担者らとの打ち合わせ方法を(メールやオンライン等へ)変更するなどの修正も必要ではあったが,新型コロナウイルスの感染予防に留意しながら研究を遂行することもできたと考える.そのため,概ね予定通り計画を進めることが可能であった.今後実験を実施するための条件の1つとなる,振動周波数への示唆も得られたため,概ね順調に進んでいると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染等に関連した,社会情勢に応じて引き続き感染予防にも留意しながら,研究を進めていく予定である.最新の論文等を取り寄せながら,必要に応じてはオンライン等も活用しながら研究分担者らと連絡を取り,研究遂行していく予定である.また,振動強度,振動部位,血管拡張率の評価も行う予定である.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染者数の増加に伴い,国内外への出張等が困難であったため,次年度への繰越金が生じた.これらは,次年度の実験や情報収集(旅費等)のために活用していく予定である.
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