2022 Fiscal Year Research-status Report
看護組織のための「対話が促進される組織づくり」プログラムの開発
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22K10636
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
青木 美香 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (20828660)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 対話 / 看護師 / 職場 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、対話が促進される看護組織を構築するプログラム開発を行うことであり、研究課題1「対話が促進される看護組織」の尺度開発と信頼性と妥当性の検討を行う、研究課題2「対話が促進される看護組織の構築」プログラムを開発する、の2つの課題を遂行する。 2022年度は研究課題1を実施中であり、基礎研究①「所属部署における看護師間の対話」概念分析、基礎研究②「対話が促進される看護組織の特徴」インタビュー調査の結果をもとに尺度項目を作成している。実施内容は、Walker&Avantの手法に基づき「所属部署における看護師間の対話」に関する概念分析を行い、導出された概念の先行要件を尺度項目の素案とした。加えて「対話が促進される看護組織の特徴」について、「経験年数2~3年目看護師」「リーダーおよび副看護師長」「看護師長」の3通りのグループの看護師を14名を対象にインタビュー調査を行い、Mayringの内容分析手法を基に分析を行った結果を統合し、概念分析では不明瞭であった「看護組織の対話」の現状を明らかとし、尺度項目に追加し案を作成した。併せて、本研究の助言者となる専門家を選出した。 2023年度は、看護学、経営学、社会学、および医療施設の看護管理者と専門家会議を開催し、尺度項目の妥当性を検討する。項目作成後は質問紙を作成し、プレテスト、本研究を実施しマルチレベル分析を行い信頼性、妥当性の検証を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の基礎研究の位置づけであるインタビュー調査が、コロナ禍の時期であったため調査日の調整が困難な時期があり、調査期間が長期となった。したがって、本研究の開始が3か月遅れで開始となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、看護学、経営学、社会学、および医療施設の看護管理者と専門家会議を開催し、尺度項目の妥当性を検討する。項目作成後は質問紙を作成し、プレテスト、本研究を実施しマルチレベル分析を行い信頼性、妥当性の検証を行う。
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Causes of Carryover |
研究進捗に遅延が生じたため、尺度作成およびアンケート調査に係る費用が未使用となった。今年度は尺度項目の完成を目指し、調査を進めていくため2022年度未使用分の費用を使用する。
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