2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K10642
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
新井 直子 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (10432303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 龍 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 准教授 (20432304)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 褥瘡 / アセスメント / IAD / 真菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、褥瘡および失禁関連皮膚炎(Incontinence Associated Dermatitis:IAD)の創部評価に真菌の抗原抗反応を活用したより簡便なアセスメントツールを作成することである。本研究は、臨床現場で簡便に創部のアセスメントを助けるためのツール作成を目指すものである。申請期間内では、研究対象の褥瘡およびIADからの創傷液と周辺皮膚の表面を非侵襲性採取し、カンジダマンナン抗原の存在と発現量を調査する。そのうえで、ベッドサイドで行える簡便な検査法として近年注目されているPOCT(point of care testing)のうち、イムノクロマト法で検出可能な抗体量の設定を行い、検出キットの作成を行う。作成したキットを用いて、再度研究対象者の創傷液と周辺皮膚から採取したサンプルで検出の有無と顕微鏡下でのカンジダの存在の確認を共に行い、キットの精度(カンジダの存在を適正にキャッチできているか)の検証を行う予定である。 2023年度は、血清を検査対象とした市販のカンジダマンナン抗原検出キットを用いて、創部浸出液内のカンジダの存在を確認できるかの検討を企画した。 実際には、リアルタイムPCRで数種類のカンジダ属真菌の存在を確認し、確認できたサンプルを対象に市販のカンジダマンナン抗原検出キットを用いた検証を行うことで、キットの活用の可能性を検討するというものである。 また、新型コロナウイルス感染症対策で協力を得られる施設が少ない中、国内での研究協力依頼が可能な医療機関を模索した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究協力を依頼したい医療施設が、新型コロナウイルス感染症の影響で、了承が得られない。また、カンジダ属真菌のリアルタイムPCRの条件設定に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
カンジダのリアルタイムPCRの実験条件を設定する。 リアルタイムPCRでカンジダの存在を確認し、確認できたサンプルを市販のカンジダマンナン抗原検出キットを用いて、創部浸出液内のカンジダの存在を確認できるかを検討する。 また、国内の医療施設に研究協力依頼を継続して行い、協力可能となった施設に入院され研究参加の同意をした対象者の創傷および周辺皮膚より、サンプルを採取する。 市販のキットの使用が困難であると判明した場合は、タンパク抽出~タンパク質の検出・定量、イムノクロマト法検査キット作成に進む。 試料を回収した綿棒からタンパク抽出を行い、抽出されたものを試料とする。試料に含まれるカンジダマンナン抗原の量は、酵素免疫測定法(ELISA)を用いて定量的に分析する。検出量から、イムノクロマト法で用いる抗体量の設定を行い、イムノクロマト検査キットの構造・仕様も含めて専門業者と共に検討し試作品の作成を依頼する。 仕様については、臨床現場で働く看護師の意見も参考にするが、現時点では、検査対象部位を綿棒で拭き取り、検体抽出液に浸した後に抽出液をメンブレンに滴下することで、検出を試みるという仕様での作成を計画している。
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Causes of Carryover |
研究協力施設を確保することが難しいことから、新しいサンプル採取ができていないため。令和6年度には研究協力施設を確保し、サンプル採取を進めていく。
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