2022 Fiscal Year Research-status Report
新たなクリティカルケアSimulation Learningモデルの構築
Project/Area Number |
22K10649
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
大田 博 福岡大学, 医学部, 講師 (10739775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 久美子 福岡大学, 医学部, 教授 (00309981)
稲垣 美紀 摂南大学, 看護学部, 教授 (60326288)
長沢 美和子 摂南大学, 看護学部, 助教 (30845748)
東 ますみ 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
藤原 尚子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (90469544)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | クリティカルケア / シミュレーション教育 / 教育用電子カルテ / VR |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、クリティカルケア教育における地域志向性の反映と臨床現場の臨場感の獲得のために、地域医療連携ネットワーク型教育用電子カルテと、臨床場面の想像力を刺激するVirtual Reality(VR)コンテンツを連結させた新たなクリティカルケアシミュレーションラーニングモデルを構築するものである。そのため、「1.地域医療志向を重視したEHR型教育用EMRへの改良」「2.VRコンテンツの制作」「3.学生の臨床状況の想像力評価尺度の開発」を実施する。
当該年度には、「1.地域医療志向を重視したEHR型教育用EMRへの改良」に向け、クリティカルケア教育における地域医療の視点について文献検討を行った。また、国内の先駆的地域・施設からヒアリングを行う計画に対し、公的データのを含めた文献収集やヒアリング対象施設の情報収集を実施した。EHR型教育用EMRのβ版として、前課題(科研課題番号18K10175)で開発した教育用EMRを継続的に運用し、ユーザビリティ等のデータ収集を継続的に実施している。 「2.VRコンテンツの制作」においては、前課題に引き続き、既に着手しているVRコンテンツの制作を継続した。これらを一部教育展開し、その結果は、看護教育におけるVR利用の有効性に関する実践報告としてまとめた。 「3.学生の臨床状況の想像力評価尺度の開発」においては、学生の臨床状況の想像力の構成要因の検討と評価尺度の開発に向けた準備として、文献収集と文献検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「1.地域医療志向を重視したEHR型教育用EMRへの改良」において、国内の先駆的地域・施設からヒアリングを行う計画であったが、コロナ禍による制限等で、実施することができなかった。「3.学生の臨床状況の想像力評価尺度の開発」において、学生の臨床状況の想像力の構成要因の検討に関して、学生や臨床看護師からの対面によるヒアリングがコロナ禍による制限等で実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の進捗においては、やや遅れているものの、概ね当初の計画通りに進行している。今後は、当該年度の取り組みをさらに発展的に取り組んでいく。具体的には「1.地域医療志向を重視したEHR型教育用EMRへの改良」においては、先に開発した教育用EMRをEHR型教育用EMRに改良する。改良後,β版の作成・動作確認,臨床看護師や医療情報担当者による内容の検討,インターフェイス評価(ヒューリスティック分析)等に基づく修正を行う。「2.VRコンテンツの制作」では、実在する状況を素材に、病院で撮影を行う。「3.学生の臨床状況の想像力評価尺度の開発」においては、学生の臨床状況の想像力の構成要因の検討と評価尺度の開発を目指す。
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Causes of Carryover |
EHR型教育用EMRの開発、VRコンテンツ制作が当初の計画より遅れたため経費の使用額が少なくなり、次年度以降に使用することになった。また、ヒアリングや学会発表等がコロナ禍による制限等で実施できなかったため、経費の使用額が少なくなった。これらの経費は次年度以降に繰り越し、使用する見込みである。
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