2023 Fiscal Year Research-status Report
AIを活用した高齢患者の排尿パターンの変化を捉えるアセスメントツールの開発
Project/Area Number |
22K10653
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
宮本 まゆみ 鳥取大学, 医学部, 教授 (80551746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 亜美 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (20882450)
森脇 早紀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (20885652)
津本 優子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30346390)
古賀 美紀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40325056)
坂根 可奈子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40559267)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 急性期病院 / 排尿アセスメント / 超音波画像診断装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、急性期病院に入院する高齢患者の排尿パターンの変化をアセスメントするツールを開発することである。 令和5年度は、前年度にひき続き急性期病院に勤務する一般病棟看護師へのインタビューを実施し分析を行った。排尿ケアに豊富な経験を持つ看護師は、排尿に関する情報収集の際にフィジカルアセスメントを実施していた。特に、患者の排尿パターンの変化を察知したら、見逃すことなく超音波エコーや腹部の視診・触診などの客観的データを用いた根拠をもとにアセスメントしていた。また、頭部への放射線治療では認知機能が低下して尿意が表出できなくなることを予測して介入したり、糖尿病治療薬の副作用による頻尿、薬剤による腎機能低下による尿量減少など、様々な治療や薬剤の知識を活用して、排尿状況の変化を観察していた。課題としては、高齢者は基礎疾患が多く、治療内容と薬剤が絡んでアセスメントが困難であることや、スタッフによって排尿アセスメントへの関心や治療薬剤の知識、アセスメント力に差があることが挙げられた。これらの成果は、27th East Asia Forum of Nursing Scholarsにて発表した。 インタビュー内容の分析後は、今後のアンケート調査に向けて調査項目を整理している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー調査を追加実施し、分析後のアンケート項目の抽出に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の分析結果をもとに、排尿アセスメントの実態に関するアンケート調査を行う。 加えて、研究協力施設の看護師を対象に、AI搭載の超音波画像診断装置の使用感評価を行う。
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Causes of Carryover |
インタビュー対象を追加したこともあり、アンケート項目抽出に時間を要した。次年度はアンケート調査の費用に使用する計画である。
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