2022 Fiscal Year Research-status Report
看護学生におけるマインドフルネス教育プログラムの開発と効果検証
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22K10657
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
新澤 由佳 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (00710807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 しおり 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (70254480)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | マインドフルネス / プログラム評価 / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、代表者が2020・2021年度に開講したマインドフルネスに関する看護学ゼミナールの受講者を対象に、1)マインドフルネス教育プログラムの受講によって、就職後のセルフケアに与える影響や継続する上での課題を明らかにすることである。次に、2)明らかになった課題や現状を踏まえマインドフルネス教育プログラムを検討し、3)その教育プログラムを看護学生に体験してもらい、就職後に評価、フィードバックをもらうことで、就職後も活用しやすい教育プログラムの確立を目指すことである。 2022年度は、プログラム内容とその効果の評価のための質問紙を作成し、プレテストを行った。プレテスト対象者は2022年度受講生5名(4年生)で、2022年度に開講した上記科目を履修した学生である。本科目は2020・2021年度と同様に通年で全7回(前期の実習前に3回、後期に4回)開講し、そのすべてに出席した学生に協力を依頼した。プログラムは、MBSR(マインドフルネス低減法)の内容を基盤としながら、看護基礎教育の最終学年である4年生が、マインドフルネスの実践技法を用いながら自分自身を知っていく機会となることや他者への援助と同様に自分自身へのケアの気持ちが育むきっかけとなるよう、構成した。 受講後に実施した質問紙の回答については現在分析中であるが、受講生は他者へのより良い援助のためにもセルフケアの必要性が実感できていたようであった。しかし、マインドフルネスの毎日の実践(時間の確保)や継続に難しさを感じているとの回答も得られたことから、就職後セルフケアの必要性に対する考えの変化や、マインドフルネス実践の継続に関する難しさ等について、インタビューによる評価が必要な部分が確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
代表者所属機関の倫理審査および実現可能性を見据えて当初の予定を変更し、本学学生にマインドフルネスに関する看護学ゼミナールを実施し、質問紙調査等を試験的に実施した。そのため、2020・2021年度に開講した看護学ゼミナールの受講者を対象に、マインドフルネス教育プログラムの受講によって、就職後のセルフケアに与える影響や継続する上での課題を明らかにするための調査は2023年度に実施することに変更した。 今後は倫理審査を受け、承認が得られたのちにデータ収集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在本研究の第1段階である、代表者が2020年度~2022年度に開講したマインドフルネスに関する看護学ゼミナールの受講者を対象にマインドフルネス教育プログラムの受講によって、就職後のセルフケアに与える影響や継続する上での課題を明らかにするため、インタビューおよび質問紙調査を行う計画を検討している。今後倫理審査申請を行い、承認が得られたのちに、データ収集、分析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は当初の予定を変更し、マインドフルネスに関する看護学ゼミナールを開講し、主にプログラム内容の検討およびプログラムの効果評価のための質問紙の検討に、取り組んだ。そのため、当初予定していた2020・2021年度に開講した看護学ゼミナールの受講者を対象にマインドフルネス教育プログラムの受講によって、就職後のセルフケアに与える影響や継続する上での課題を明らかにすることを目的とした調査のためにかかる費用が発生しなかった。 2023年度は上記の調査のためにインタビューや質問紙調査を予定しているため、それらデータ収集やデータ分析、および研究参加者への謝金等が発生する見込みである。
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