2023 Fiscal Year Research-status Report
Cynefinフレームワークを基盤とした専門職連携総合力教育プログラムの構築
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22K10666
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Research Institution | 福井医療大学 |
Principal Investigator |
吉江 由加里 福井医療大学, 保健医療学部, 教授 (00723826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 真由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20293350)
成瀬 早苗 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (60620614)
蔵屋敷 美紀 福井医療大学, 保健医療学部, 講師 (90620609)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 専門職連携実践総合力 / 教育プログラム / スコーピングレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、回復期リハビリテーション病棟の専門職連携実践向上に向けた総合力育成のための教育プログラム作成に向けた第一段階として、「医療専門職の専門職連携実践総合力に育成」に関する既存の知見を網羅的に整理し、研究されていない範囲を特定することを目的に、昨年に引き続きスコーピングレビューを実施した。 スコーピングレビューの手順に基づき「研究疑問の特定:PCC」を行い、P(対象)を「専門職連携(IPW)」、C(概念)をIPWを実践する総合的な能力である「チームを動かす力」、C(文脈・背景)を「回復期リハビリテーション病棟」とした。次に、概念及び検索wordを#専門職連携(チーム医療・専門職連携教育・professional/multidisciplinary collaboration)#総合力(リーダーシップ・マネジメント・コーディネーション・社会的促進・comprehensive strength・social promotion)、#教育プログラム(学際的学習プログラム・Interdisciplinary )、#チーム医療(Convalescent rehabilitation ward)とした。MEDLINE、医学中央雑誌Web版等で2012~2022年発行の文献を検索し、対象文献の選択基準を①専門職連携における総合力に関する研究、②日本語または英語で書かれている研究、以上の条件を満たすものとした。 医学中央雑誌Web版より9件の文献が特定された。重複による除外された文献はなく、計19文献をタイトル・抄録評価対象文献とした。抄録評価の結果、全文評価対象文献は13文献で、教育プログラムに関する知見として「コンフリクトを解決する方法」「ファシリテーション陽性プログラム」「リーダーシップの共有と内部チームの特性、トランザクション記憶システムの関連性」等が明らかにされていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新カリキュラムと旧カリキュラムの同時進行で授業・実習等の本務が多忙(授業時間数の増加)であったため、研究課題に取り組む時間を調整することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
定期的に研究分担者との打ち合わせを行い、選択された文献の全文評価を引き続き行うとともに、複数の研究者(研究分担者)と2段階で独立して選定を行い、不一致は協議して文献の採択の可否を判断していく。そのスコーピングレビューの成果を学会発表する(2024年度に抄録締め切りの学会)。 その後、回復期リハビリテーション病棟専従の専門職に対して、専門職連携実践総合力に関する促進要因・阻害要因を非構造的面接(あるいは質問紙)による調査を実施していく。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れているため、全国横断調査のための諸費用(送付準備費、入力費な ど)およびプログラムの妥当性等係る調査のための諸費用(送付準備費、入力費など)、さらに学会発表のための参加費・諸費用を使用しなかった。
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