2022 Fiscal Year Research-status Report
診療所看護師が訪問診療等への同行で担う役割の明確化と活用のための課題の把握
Project/Area Number |
22K10684
|
Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
花井 理紗 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (70758705)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 千冬 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 在宅療養支援診療所 / 看護師 / 訪問診療 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初は、看護師へのインタビュー調査を予定していたが、訪問診療に看護師が同行することがどのように役立ち、医師が看護師にどのような役割を期待しているのかを明らかにするために、医師をインタビュー調査の対象に加える研究デザインに変更した。これらの調査を実施するための研究計画書を作成し、インタビューガイドを開発した。また、医師と看護師へのプレインタビューを実施し、インタビューガイドを洗練化した。 次に、研究協力施設と研究参加者のリクルートのために、関連する学会への参加や委員会活動を通して、本研究の周知と協力依頼を行った。当初は、思うように協力者が見つからずに難渋したが、徐々に、岡山県、石川県、東京都、北海道とネットワークが拡がり、必要数の研究協力施設を得ることができた。加えて、リクルートが困難となることが予想された医師の研究協力者について、複数名の内諾を得ることができた。 並行して、診療所の看護師と医師へのヒアリングを複数回実施し、看護師への随行を経験した。これによって、訪問診療への同行の実際を把握し、訪問診療に同行する看護師の役割と現状の課題について見識を深めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画の検討が予定通りに進んでいないため。医師へのインタビュー調査を加えるため、計画の修正が必要となり、検討を重ねた。また、研究者が、診療所の看護師が訪問診療に同行する場面の具体を描出することに限界があり、研究課題の整理とインタビューガイドの作成に時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、研究代表者と研究分担者それぞれがリクルート活動を行い、在宅療養支援診療所の看護師ならびに医師にインタビュー調査を実施し、データ分析を進める。特に、看護師のデータ分析を優先的に行い、質問紙の作成・データ収集へとつなげる。 2024年度は、質問紙調査の結果を分析し、訪問診療への看護師の同行における課題を明らかにする。また、その結果をもとに看護師を対象としたワークショップ等を開催し、広く課題解決の道を探る。
|
Causes of Carryover |
2022年度内にインタビュー調査を実施する予定であったが、実施できなかったため、研究参加者への謝金や調査旅費などが持ち越しとなった。2023年度分と合わせて、インタビュー調査の実施や、専門的知識の提供を受ける総合診療医やプライマリ・ケア認定看護師への謝金のために使用する計画である。
|