2022 Fiscal Year Research-status Report
新卒看護師を指導する実地指導者へのサポートプログラムの開発
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22K10689
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
田辺 幸子 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 講師 (80804286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 実地指導者 / 困難感 / 尺度開発 / バーンアウト |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年に実施した質的研究の結果と実地指導者の困難感に関する先行研究の内容を統合し,看護管理を学ぶ大学院生による専門家会議を重ね,尺度原案を作成した.尺度原案は,30項目3下位概念となった.各下位概念は,「実地指導者が感じる新卒看護師の指導を受ける態度の傾向」9項目,「実地指導者としての役割遂行に対する戸惑い」13項目,「スタッフ間の指導方針の意見の相違」8項目となった. 尺度原案をもとに尺度開発のための質問紙とした.(1)基本属性 (年齢,性別,実務職種,最終学歴,配置病棟,実地指導者研修の受講の有無,実地指導者経験年数)(2)NIOSH職業ストレス調査票(14項目)(3)MBI-GS日本語版:バーンアウト(16項目)(4)実地指導者の困難感を評価する尺度原案(30項目)とした.基準関連妥当性の検証では,併存的妥当性と弁別的妥当性を検証するためにNIOSH職業ストレス調査票(14項目),MBI-GS日本語版:バーンアウト(16項目)の尺度を使用した.尺度に使用においては,尺度開発者の承諾を得て使用した.2022年12月末より,郵送法によるアンケート調査の実施を開始した.355名に配布し,有効回答率87名(24.5%)であった.600名へのアンケートの配布を計画していたが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,依頼時に断られることも多かった.尺度原案は30項目であり,文献では,尺度開発の際のサンプルサイズは,尺度原案の項目数の10倍と書かれているものもあるため,有効回答が,300になるまで実施する予定である.研究期間を9月まで延長した.研究対象者は,実地指導者ということもあり,何年か継続されている方もいらっしゃると考えている.そのため,新人研修が落ち着く6月~8月に研究調査が実施できるよう新しく協力依頼を行っていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
尺度開発のためのアンケート調査を開始した時期が,新型コロナウイルス感染症拡大の第8波と重なり,研究協力を得ることが困難であった.また,郵送法を希望する施設がほとんどであり,郵送法は,有効回答率も20~30%と低く,実際に24.5%であった. その他の理由として,1月~3月にかけて調査を実施していたため,職員の異動などが生じる時期でもあり,4月には,新卒看護師が入職してくるため,実地指導者は,多忙となることが考えられるため,新卒看護師が入職し落ち着く6月~8月にかけて調査を実施することを予定している.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症が,5月8日より第5類になることもあり,感染症の状況も予測できないが,調査の方法を郵送法から留め置き法で実施できるよう協力依頼をしていき,1回目のアンケート調査が,尺度原案の30項目の10倍である有効回答300名を目標に5月中旬より研究依頼を再開していく予定である.できる限り、留め置き法をお願いし実施していく。また,研究協力施設が大学病院で難しいようであれば、国公立の病院の対象に研究調査を実施していきたいと考えている. 尺度開発は,8月いっぱいに調査を終え,9月には研究分担者の助言をもらいながら分析を実施する予定である.尺度が完成したら,次年度に実施する研究調査の質問項目を研究分担者と共に検討し,アンケート用紙を作成していきたいと考えている.
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Causes of Carryover |
他の研究費を使用し,研究を実施できたことと,2022年度については,新たに研究を開始した年でもあり,学会発表や論文執筆を実施していなかった.また,研究の方については,アンケート調査が進まなかったためと考える.次年度は,現在実施している研究を延長申請しているため,引き続き尺度開発の研究を実施できるよう,物品購入,アンケートなどの郵送代などに使用しいてきたいと考えている.その他,学会での発表を考えているため,学会発表を行うための学会参加費や旅費に使用していきたいと考えている.
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