2023 Fiscal Year Research-status Report
看護系大学に所属する若手教員の看護大学教員能力形成・向上支援プログラムの開発
Project/Area Number |
22K10695
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
土肥 美子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10632747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 泰子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00259194)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 若手教員 / 看護大学教員能力 / 教育支援 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若手教員(看護系大学に所属し、看護職免許を有する看護大学教員経験が3年未満で39歳以下の講師および助教)の能力開発に資する支援プログラム(以下、支援プログラム)を開発することである。2022年度は、支援プログラムを構成するために、教員の人材育成、能力開発論、成人学習理論などに関する国内外の文献検討を行い有用な情報について検討した。また、若手教員の看護大学教員能力に関する調査のために、若手教員の看護大学教員能力(基盤研究C、課題番号: 25463376で開発したNFCSASを活用)、批判的思考力、社会的相互作用、役割、個人特性などを含む質問紙を作成するための測定用具や質問項目の検討を行った。2023年度は先行研究(基盤研究C、課題番号: 17K12144)で得られた基礎資料をもとに支援プログラムを構成し看護教育学研究者による専門家会議の開催、および若手教員の看護大学教員能力に関する調査を予定していたが、専門家会議の開催日程の調整が困難であったことや条件に合う研究対象者を集められなかったことから本研究の実施が遅れている状況にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画では、先行研究(基盤研究C、課題番号: 17K12144)で得られた基礎資料をもとに支援プログラムを構成し看護教育学研究者による専門家会議による検討および若手教員の看護大学教員能力に関する調査を予定していたが、専門家会議の開催日程の調整が困難であったことや条件に合う研究対象者を集められなかったことから本研究の実施が遅れている状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
若手教員の能力開発に資する支援プログラムを開発するという目的を達成するために、2024年度は下記の内容を実施する。①先行研究(基盤研究C、課題番号: 17K12144)で得られた基礎資料をもとに支援プログラムを構成し看護教育学研究者5名程度による専門家会議にて検討する。②若手教員の看護大学教員能力に関する調査の実施:看護系大学の所属長の承諾が得られた大学の若手教員300名程度を対象に、郵送法による質問紙調査を実施する。分析は、統計学的手法と質的分析法を用いて、若手教員の看護大学教員能力の実態や開発ニーズ、能力に関わる諸要因を分析する。③本調査を通して得られた成果は、国内外の学会発表、専門誌への投稿を行う。
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Causes of Carryover |
(理由)2023年度は、専門家会議の開催、若手教員を対象にした調査が実施できていないことから、専門家会議用のICレコーダー、文具、謝礼等、若手教員を対象にした調査用の調査票や郵送料等の準備ができていないため、使用額が発生していない状況である。 (使用計画)次年度は、専門家会議を開催し、若手教員の能力に関する質問紙調査を実施するために、ICレコーダー、デスクトップパソコン、統計解析ソフト、調査票の作成費、封筒の印刷費、測定尺度使用料、データ入力・資料の整理補助費、通信費、文具費、会議費、謝礼等の経費が必要である。これらの研究結果をまとめ、国内外の学会で発表するための旅費や専門誌への投稿料を要する。本研究に関する文献検討を継続するため図書および雑誌購入等の費用が必要である。
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