2022 Fiscal Year Research-status Report
潜在看護師が復職後に必要とする支援プログラムの構築に向けて
Project/Area Number |
22K10697
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
山本 久美子 安田女子大学, 看護学部, 助教 (00846834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 美由紀 安田女子大学, 看護学部, 教授 (50437521)
中吉 陽子 安田女子大学, 看護学部, 講師 (30638721)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 潜在看護師 / 復職支援 / 離職防止 / 定着支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
潜在看護師の復職を支援するためには、潜在化の理由(育児・家事との両立困難、自分の適性能力の不安、責任の重さ、医療事故の不安など)に沿った復職支援が必要である。これらの支援は、復職までの支援と復職後の支援に分けられる。復職までの支援は、整備されつつあるが、、臨床現場における復職後の定着支援は進んでいない。その結果、日本看護協会によると潜在看護師の復職後の離職率は、既卒採用者の離職率(17.7%)および新卒採用者の離職率(7.8%)を大きく上回っている。 潜在看護師が、不安を抱えながら職務を継続できるように支援するためには、潜在看護師が復職後、臨床現場でどのような支援を必要としているかを明らかにする必要がある。潜在看護師が認知する職務継続因子と阻害因子を明らかにすることにより、効果的な定着支援のプログラム構築が可能となる。 本研究の目的は、復職後に元潜在看護師が認知する職務継続促進因子と阻害因子を明らかにすることである。 2022年度は、潜在看護師として3年以上ブランクを経験後、復職後3ヶ月以上3年未満経過した看護師15名に半構造化面接を実施した。インタビューガイドを使用して、ブランクの年数や復職を決意した理由、復職前に受けた支援、復職後から現在までに感じた職務継続因子と職務を阻害する因子について、面接内容を逐語録に起こし、質的帰納的に分析した。得られた結果を論文作成にとりかかっており、投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「元潜在看護師が復職後の職務を継続する因子・継続を阻害する因子の探求」という研究課題名の研究は2021年度に、倫理審査委員会の審査を通過していた。しかしながらコロナ禍で一時、病院への訪問の規制などで面接調査ができない時期があり、少し落ちてきた時期に対象者に協力していただき実施できたが予定とは少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年は、各施設を対象に、復職後の支援の実態を質問紙調査する。そのためには、倫理審査委員会の承認を得て、100床以上の病床数を有する500施設を対象に各施設の看護部に質問紙を配布し、これまでに実施した元潜在看護師に対する定着支援の内容を調査する。得られたデータについては、記述統計を用いて分析する。
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Causes of Carryover |
コンピュター、データ保存用鍵のかかるキャビネット、ICレコーダーは、現在使用しているもので対応できたため、購入しなかった。 次年度使用額は、英語論文執筆、投稿に使用する予定。今年度予定していた研究活動を進め経費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)