2023 Fiscal Year Research-status Report
視線・脳血流量・自律神経活動の同時計測に基づく「不安状態」の評価指標の確立
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22K10711
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Research Institution | Tokiwa University |
Principal Investigator |
廣瀬 美和 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (90381714)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 視線計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、不安状態の視線・心電図・皮膚コンダクタンス・脳血流量の同時計測を試み、各指標の関連性の特徴をつかむことを目的としている。2023年度は実際にプロジェクトを組み、写真を注視しているときのデータ確認、写真を意図的に注視しているときと眼球を動かしているときのデータの確認を行い、得られる指標と解析方法を確認した。Tobii Pro Labに新規プロジェクトを作成し「Fixation・Area of Interest・Time of Interest」の指標の計測を試みた。まだ、試行段階であるためIAPSの写真は使用せずに計画のために撮影した写真を使用してプログラムを組んだ。前年度の課題であった顎の固定に関しては、PCをセッティングする机にマーカーをし、肘を置く位置を固定すること、意識的に顔を動かさずに眼球のみ動かすことで補完した。意図的に画像のある一部を注視し、得られたデータとの整合性を確認したが、意図的に注視した場所と若干異なる「Visualization」のデータであった。最初のキャリブレーションをなるべく正確に行うことでできる限り正確なデータを取ることが可能であることを確認した。また、瞳孔径に関しては値として抽出されているが、その変化は今回のプログラムでは確認することができなかった。視線計測機器のサンプリングレートが低いことが影響している可能性があるが、計測可能な条件を検討していくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
プロジェクトの作成は容易に行うことができたが、意図的に注視して、解析を行いデータ解析をしたところ想定よりも得られたデータとの差があり、動作確認に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
予備実験が行えるように、視線計測機器における動作確認とデータの解析を試みる。そのことにより「Fixation・Area of Interest・Time of Interest」および瞳孔径の計測を安定して得られるように実験方法を確立する。
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Causes of Carryover |
研究打ち合わせに旅費を使用したが、残額が生じた。次年度物品費として使用する予定である。
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