2022 Fiscal Year Research-status Report
看護実践の基盤となる知のパターンと開発プロセスに関する研究
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22K10715
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
川原 由佳里 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (70308287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 孝子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (80781624)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 看護理論 / 知のパターン / 専門看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本でもナースプラクティショナー(Nurse Practitioner; 以下NP) などの高度実践看護のあり方が模索されている今日、スペシャリストの看護実践とは何であるかを示すことをめざして、専門看護師(Certified Nurse Specialist; 以下CNS)の実践をChinn & Kramerの看護学の知のパターンに基づき明らかにすることを目的としている。初年度はこれまでの研究結果を再検討し、あらたに文献検討を実施した。これまでの研究成果の見直しでは、CNSの実践の5つの知に関する22のカテゴリー, 48のサブカテゴリー, 123のコードについて見直しを行い(関根, 2019, 鈴木, 2019他)、実践の中に統合されている5つの知を抽出し、独立して示すことや、CNSの認証にかかわる6つの役割(実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究)とは別の枠組みで高度看護実践を明らかにすることの意義と課題について検討した。また文献検討を通じて、審美知や解放知など個別の知を探求した研究(Schwind, et, al, 2020, Kintner, 2017他)などの成果を確認し、あらためて複数の知が統合されている様相を示すための方法を探索すること、看護学における認識論から存在論へのシフト(Silva, et.al. 1995)を反映して、知のパターンについてもknowing だけでなくdoing, being の観点から探究すること(Fawcett, et.al. 2001)を今後の検討課題とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究参加者の多くが臨床の最前線でCOVID-19患者への対応などを行っていたためリクルートが遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の感染者の動向をみながらリクルートを開始する。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査が実施できなかったが令和5年度に実施する予定である。
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