2022 Fiscal Year Research-status Report
潜在ランク理論に基づく看護師のコンピテンシー評価のためのAIモデル開発
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22K10761
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
實金 栄 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (50468295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 瑞子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 准教授 (00808230)
出井 涼介 株式会社ケアコネクトジャパン(地域ケア経営マネジメント研究所), 研究開発部門, 主任研究員 (40854922)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コンピテンシー / クリニカルラダー / 潜在ランク理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,Competency評価項目を開発するため,A県下の9施設の看護管理者へのグループインタビューを行った。まずはラダーレベルを認定するためにどのように評価を行っているかその現状を把握した。ほとんど病院において,JNAラダーをもとに行っているものの,評価者により評価水準が異なることが課題として挙げられた。またレベル申請をする者(以降受審者)に事例の提出や面接による方法で,実践を言語化してもらい顕在化した実践として評価することを試みていた。しかしながら,受審者の文書作成力,評価者の面接でのファシリテーション力に課題があることが語られた。 次に現在は,JNAラダーをもとに,Competency評価項目をレベルごとに作成し,その表面的・内容的妥当性を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オンラインでのグループ面接により,Competency評価項目を開発中である。JNAラダーに基づき,Ⅰ~Ⅴのレベルで,それぞれ「ニーズをとらえる力」「ケアする力」「協働する力」「意思決定を支える力」の4因子構造を仮定し項目を開発中である。
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Strategy for Future Research Activity |
Competency評価項目について,面接やメールにより表面的・内容的妥当性を2023年前期までに行い,評価項目を完成させる予定である。さらに2023年後期には,量的調査により潜在ランク理論を用いⅠ~Ⅴのレベル配置の妥当性を検討する。その結果を受け必要に応じて,評価項目の修正を行う予定である。
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Causes of Carryover |
COVID19により,インタビュー対象者を県内に限定したことや,直接対面しての面接やその実施回数が限られたことで,出張費や謝金の支出が計画通りに執行できなかった。またCompetency評価項目の作成も遅れている。したがって,2023年度には遅れている対面あるいはオンラインでのインタビュー調査によりCompetency評価項目の作成をすすめる。また量的調査を行うために,人工知能モデル開発用クラウドをレンタルする予定である。
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