2023 Fiscal Year Research-status Report
中小規模事業所における仕事とがん治療の両立支援者に対する遠隔教育プログラムの開発
Project/Area Number |
22K10796
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
佐藤 真由美 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (40375936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 東京通信大学, 人間福祉学部, 名誉教授 (90132240)
大谷 喜美江 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 准教授 (30507843)
町田 貴絵 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (40793534)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 仕事とがん治療の両立支援 / 中小規模事業所 / 両立支援担当者 / 遠隔教育プログラム開発 / 倫理的視点 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、以下について実施した。 1)文献レビュー:がん治療と仕事の両立支援に関する国内外文献レビューを実施し、その結果をまとめている。文献レビューでの成果は、2024年度に関連する学会で発表することを予定している。国内外共に大規模事業所においては産業保健師や医師等医療体制が整備されており、労働者の状況に応じて適切な労働環境を提供することが可能な状況である。しかし、中小規模事業所においては未だ十分な対応は出来ていない。 2)がん治療と仕事の両立支援に関する情報収集:関連する学会、および研修会等に参加し最新知見の情報収集を実施した。その成果は、今後考案する介入プログラム内容に反映させていく予定である。中小規模事業所においても問題意識を持ち、問題を解決しようとしている事業場も見受けられる。成功事例を広く世の中に周知することにより問題を解決、軽減させることに貢献することが出来ると考える。その為には、周知方法等を検討する必要があると考える。 3)インタビュー調査の準備:中小規模事業所においてがんと仕事の両立支援担当者に対してオンラインでインタビューガイドを用いた半構造化面接調査を実施し、質的帰納的に分析することついては、倫理審査申請後計画が中断している。中断していることについては、2024年度状況が改善次第インタビュー調査を実施し、結果の分析及びその成果を関連する学会での発表や論文としてまとめ関連する学会誌への投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー調査においては、新型コロナウイルス感染症が5類に移行した後、業務が多忙になったことによりインタビュー時期を後ろにずらして欲しいという依頼が数件寄せられた。また、発熱等の症状を訴える従業員が散見されているという事であった為、開始時期を後ろに修正した。 2023年度に実施した国内外の文献レビューのまとめ、学会や研修会の参加により得られた成果や知見をまとめている。こちらに関しても遅れ気味ではあるが、実施をしている。 学会や研修会は対面、ハイブリッド、オンライン等形式は様々であるが、対面が増加してきたことによりがん治療と仕事の両立支援に関する研究に携わっている者、または両立支援担当者との情報交換が出来るようになってきた。今後も積極的に学会や研修会等に参加して更に最新知見の情報収集および意見交換を実施する予定である。 業務が多忙であること、家族の発病やその後在宅で介護をする必要が生じたため、更に研究が遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には、以下のことを予定している。 1)2023年の研究成果の公表:1)がん治療と仕事の両立支援に関する国内外の文献レビュー結果の公表。関連する学会において成果を発表する。 2)中小規模事業所においてがん治療と仕事の両立支援を担当している者へのインタビュー調査の実施及び、分析。得られた成果を関連する学会等で公表する。 3)中小規模事業所におけるがん治療と仕事の両立を支援する遠隔教育プログラム構成要素の抽出およびプログラムの考案:文献レビュー、学会、研修会で収集した最新知見の情報、インタビュー調査で得られた結果等を考慮し、中小規模事業所におけるがん治療と仕事の両立を支援する遠隔教育プログラム案を作成する。
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Causes of Carryover |
中小規模事業所におけるがん治療と仕事の両立を支援する遠隔教育プログラムを考案する為に以下のことを実施する。 1)研究分担者との打ち合わせにを実施するための、会議室費用、交通費などが必要となる2)文献レビュー、がん治療と仕事の両立支援に関する専門家の意見や最新知見を収集し、中小規模事業所におけるがん治療と仕事の両立を支援する遠隔教育プログラムの構成要素、方法等の参考にする。その為には、文献取り寄せに関する費用、資料の保管に係る費用が必要となる。 3)インタビュー調査に係る費用として、zoomなどのオンラインツール費用、謝金、データテープ起こしの費用が必要となる。4)講師予定者との打ち合わせに必要な費用として、会議室の費用、交通費、謝金が必要となる。5)研究成果を学会で発表する為に必要な費用として、学会参加費、交通費、宿泊費が必要となる。6)データの保管、管理などを目的として研究補助者の謝金や交通費が必要となる。 4)研究成果
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