2022 Fiscal Year Research-status Report
意味性認知症の人と家族における発症初期からの介入支援モデルの開発
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22K10810
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
柴 珠実 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (60382397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山川 みやえ 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80403012)
谷向 知 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90361336)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 意味性認知症 / コミュニケーション障害 / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、意味性認知症をもつ人と家族のための多職種チームアプローチによる病初期からの介入支援モデルを作成し,実施・評価を行って効果を検証することである。初期からのコミュニケーション障害に焦点をあてた支援を行うことで、進行期の介護負担に対して予防的介入を実施し、介護うつや,早すぎる施設入所を抑制することにつながると考えている。 当該年度は、病初期の意味性認知症をもつ人の家族9組を対象に実施した研究論文を発表した。現在、看護職と言語聴覚士や作業療法士,公認心理師などのセラピストを対象に実施した論文の投稿準備中である。これらの過程で、早期からの長期的な介入支援の必要性についての明確な根拠と,看護職が進行性失語をもつ認知症の人に対してどのような認識をもっているのか,あるいは発症後いつの時期にどの職種との連携がポイントとなると考えているのかを明らかにすることができた。また、先行研究を参考に看護職が継続的に関わるための疾患教育介入支援モデル(外来通院時の個別介入およびICTや動画教材による支援方法の開発など)を作成し,所属機関の倫理審査の承認を得てパイロットケースによる介入を実施する準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2編の英語論文執筆と投稿を優先させたこと、新型コロナウィルス感染症による移動制限の要請で臨床現場との調整が困難であったことから、ケース選定が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
意味性認知症の診断を受けてから1年以内の家族(パイロットケース)を選定し、同意を得て1週間ごとの面談を定期的に行い、約2か月間の介入を実施する。修正を行ったのちに介入プログラム参加希望者を募り、介入前中後に質問紙調査とインタビュー調査を行い、プログラムを評価する。結果を論文としてまとめて公表する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症により実習病院から県外への移動制限を要請されており、研究分担者との打合せもオンラインとなり旅費がほとんどかからなかった。
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