2022 Fiscal Year Research-status Report
新しいリンパ浮腫セルフケア開発のためのリンパ流遮断後の迂回路形成過程の解明
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22K10812
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Research Institution | Komatsu University |
Principal Investigator |
鈴木 由依子 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (40881983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須釜 淳子 藤田医科大学, 保健衛生学部, 教授 (00203307)
向井 加奈恵 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30755335)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / 前集合リンパ管 / ラット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、乳がん手術に伴うリンパ節郭清により変化したリンパ経路に沿った組織学的根拠に基づく 簡易リンパドレナージの確立、および迂回路の形成を促すSLD法の開発を目指している。本研究の目的である、リンパ経路遮断後に生じるリンパ経路(迂回路)の組織学的な特徴を捉え、元々存在するリンパ管網との関連を明らかにし、ラットにおける迂回路の形成過程を行うことは、今後リンパ浮腫患者のセルフケアを確立するために必要だと考えられる。 現在は、これまでの研究室に加え、自身の所属機関でも実験が行えるように環境を整えている。具体的には、実験動物飼育のための準備、リンパ流遮断手術、インドシアニングリーン(ICG)を用いた赤外線カメラ下のリンパ管観察、エバンスブルー(EB)投与による肉眼的なリンパ管観察を行うことが可能となった。実験は、正常なリンパ管を持つ雄ラット(Slc: wistar)における皮下・皮内へICGとEB投与を行い、下肢と体幹、上肢のリンパ管網の形状を観察した。また、数匹のラットで鼠経リンパ節・膝下リンパ節郭清、大腿リンパ管結紮を含む周囲のリンパ管結紮を行い下肢に一時的な浮腫を作成した。正常なリンパ経路を持つラットと同様にICGとEBを用いて下肢リンパ流遮断後に形成される迂回路を観察した。 今後は、明らかとなった前集合リンパ管網とリンパ流遮断後の迂回路との比較や、免疫染色による組織学的な観察を進める予定である。これにより前集合リンパ管と集合リンパ管のつながりがわかることで、術後にリンパを誘導する経路を推測できる可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでに、ラットの前集合リンパ管網の観察をICGとEBを用いて観察した。組織学的な観察はこれからとなる。
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Strategy for Future Research Activity |
透明化技法、免疫染色による組織学的な観察を用いて正常なリンパ管網の観察を行う予定である。また、正常なリンパ管と迂回路との比較を行う。これにより前集合リンパ管と集合リンパ管のつながりがわかることで、術後にリンパを誘導する経路を推測できる可能性がある。
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Causes of Carryover |
組織学的な実験を行っていないため、抗体と試薬の購入が無かった。今年度は、実験を進め、試薬と統計解析ソフトの購入、ラットの手術を行うための器具を充実させる予定である。また、研究成果の公表のために使用する。
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