2022 Fiscal Year Research-status Report
Resilience of women living with Graves' disease - Recovery from stress and growth-
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22K10815
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
池田 清子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60224755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波田 弥生 兵庫医科大学, 看護学部, 講師 (00438251)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | バセドウ病患者 / レジリエンス / 女性 / 質的研究 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、研究目標の1つ目であるバセドウ病とともに生きる女性における逆境とレジリエンスの明確化を行うために、国内外の文献レビューを行った。バセドウ病患者のレジリエンスに焦点を当てた研究は国内外でなかったため、まず国内の研究を対象に慢性疾患患者のレジリエンスに関する文献レビューを行い、2022年12月の日本看護科学学会で発表した。慢性疾患患者のレジリエンスにおける逆境と困難は、手術や術後補助化学療法、血液透析、など侵襲性の高い治療が多かったこと、がんの治療では重篤な副作用を乗り越える患者の力やその力が発揮される過程が、非がん疾患ではリハビリテーションを経て社会適応する力やその過程が着目されていることから、慢性疾患患者のレジリエンスは疾患や治療の影響をうけながら発達し、発揮される力と考えられる。抗甲状腺薬の寛解率は幅があり、再発率は1年で26%とされ、薬効が無効の場合は131I内用療法か外科治療が選択されることから、薬物治療の継続や治療選択はBD患者にとって逆境や困難になりうると考えられた。以上のことから、患者のレジリエンスでは好発年齢から就職や妊娠といったライフイベントにも着目する必要がある。次に、レジリエンスの先行要因に関連した理論で看護学、心理学領域で研究がすすでいる不確かさ(Uncertanity)に焦点をあて、海外論文の文献レビューを行い、2023年3月の国際学会で発表した。この研究では、非がん患者の不確かさを減少させるためには、睡眠の質を改善するケア、学習者中心の教育、スティグマへのケア、さらにレジリエンスのような個人のポジティブな資質に着目することが必要であることが示唆された。 以上の研究結果をもとに、今後は、バセドウ病の治療やケアに関わる医療、心理の専門家を対象にした面接調査を行うための準備をすすめ研究の倫理審査を終えたところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19による影響とバセドウ病の治療とケアの専門家へのインタビュー調査を行うための計画書の倫理審査に時間を要したことが主な理由である。また、今後もCOVI-19による調査への影響も予想されるため、今年度は研究協力施設を早めに確保する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、バセドウ病の治療とケアの専門家にインタビュー調査を実施した結果を関連学会で公表する。また、次の研究目標は、バセドウ病の女性患者へのインタビュー調査である。専門家と同様に、インタビューへの協力候補者を確保することは困難であることが予想されるため、今年度中に研究協力候補者獲得にむけた方略を立てる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により、臨床現場の研究協力がむずかしかったことと計画書の倫理審査に時間を要した。そのため、調査がすすまず予定した費用が使用できていません。
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Research Products
(2 results)