2022 Fiscal Year Research-status Report
術前の呼吸・循環動態安定化を志向した生体情報センサの使用による臨床応用
Project/Area Number |
22K10847
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
田中 範佳 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40707337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 芽久美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (20735732)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 術前不安 / 生体情報センサ / 循環動態 / 呼吸動態 / 看護ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
手術を受ける患者の多くは不安を抱く。この不安は過呼吸、呼吸困難、頻脈、不整脈、そして血圧の上昇を引き起こす。これらの症状は治療に大きな影響を与えるが、看護ケアとして適切な対応策がなされていないために臨床ではしばしば問題となっている。術前における状況下での不安のレベルは非常に高く、不安を取り除くことは困難であるが、軽減によって呼吸・循環動態の安定化へ寄与する看護が求められている。特に術前の高い不安に起因するストレス反応による循環系への負荷で生じる心血管系の合併症の誘発は問題であり、異常の早期発見と最適な看護実践に繋げるためにリアルタイムで患者の呼吸・循環動態を把握することが求められている。そのため、どのように不安に起因する呼吸・循環動態の変動を把握し介入が成されるべきか検討しておくことは、臨床での看護実践で重要な課題である。本研究では、看護学・デザイン学・工学の視点から患者へ負担とならない非侵襲かつ非接触型の生体情報センサを用いる。生体情報センサは非侵襲・非接触型で仰臥位および座位にて測定可能なものとし、身体へ影響がない安全性を確保し担保できるデザインとする。非接触型の生体情報センサを用いて術前の呼吸・循環動態を把握、そして術前の把握した呼吸・循環動態から看護ケアの必要性について判断し最適な看護ケアを実践する。非接触型の生体情報センサを用いた呼吸・循環動態の安定化を目指した看護ケアの臨床応用について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
術前の呼吸・循環動態の安定化に寄与する看護ケアについて最新の知見の把握・限界についてまとめることができた。非接触型の生体情報センサを用いて術前の呼吸・循環動態をどのように把握していくか、具体的な方法について検討を行った。検討に用いる非接触型センサの利点を生かし、対象者へ負担とならない方法の具体的な計画を立案することができた。研究実施機関へ説明を行い、研究を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は立案した研究計画について研究実施機関へ説明を行い、機関の倫理審査委員会の受審等への手続きを進める予定である。また、呼吸・循環動態に関するデータの把握をどのように看護介入に繋げていくか検討を進 めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍における研究実施機関での予備実験等ができなかったため、次年度に使用することとした。
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