2023 Fiscal Year Research-status Report
ICU看護師の道徳的苦悩への対処能力を高めるエンパワーメントプログラムの開発
Project/Area Number |
22K10857
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
山内 英樹 東京情報大学, 看護学部, 准教授 (60751154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成澤 明 東邦大学, 看護学部, 准教授 (80710061)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ICU看護師 / 道徳的苦悩 / Moral Distress / 混合研究法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ICU看護師の道徳的苦悩への対処能力を高めるためのエンパワーメントプログラムの開発である。2023年度研究は、2022年度に引き続き、ICU看護師が抱く道徳エンパワーメントプログラムいて、質的にデータを再検討し、エンパワメントプログラムの策定について検討した。 プログラムについては、道徳的苦悩を抱いたICU看護師のプロセスをふまえた支援体制や適切な支援時期を考慮する必要があった。カテゴリーにおける≪苛まれる心残りなケア≫に至る過程では、看護師個人の看護観と相反するさまざまな制約による葛藤した状況から道徳的苦悩が生じると推察された。道徳的苦悩への対処方略として【波風立てない看護師】、【踏みとどまる看護師】、【離職に向かう看護師】の3つの特徴が明らかとなった。特に【踏みとどまる看護師】は、道徳的苦悩を自己の成長につながるポジティブな機会として捉えていた。また【離職に向かう看護師】では支援体制が不足している可能性が推察された。以上の分析結果から、道徳的苦悩を抱くICU看護師のメンタルヘルス支援は、道徳的苦悩の経験の共有や組織的なサポート体制、外部資源の活用などもふくめた内容とし、2024年度にプログラムの策定、実施・評価を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ICU看護師を対象とした研究であり、コロナ禍の影響を加味したWebによる介入プログラムのの策定に時間を要しているものの、研究の全体計画としてはおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度の分析結果から、ICU看護師の対処行動の特徴をふまえたプログラムを策定し、実施ならびに評価をしていく予定である。さらに、学会発表した2演題について論文投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
プログラム策定に時間を要したため、次年度使用額が生じた。 (使用計画) プログラムを実施際のWeb経費および分析費として使用する予定である。
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