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2023 Fiscal Year Research-status Report

外来におけるがん治療に関連した認知機能障害の要因と看護援助の検討

Research Project

Project/Area Number 22K10862
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

山内 洋子  広島大学, 医系科学研究科(保), 研究員 (00803644)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 志津枝  神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (00149709)
宮下 美香  京都大学, 医学研究科, 教授 (60347424)
井上 満代  兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (70803667)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsがん治療に関連した認知機能障害
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、1)外来患者のがん治療に関連した認知機能障害の実態と、2)がん治療に関連した認知機能障害を招く要因を探索し、3)がん治療による認知機能障害を自覚している患者の体験と求める看護援助を明らかにすることである。
研究開始当初は縦断的観察研究を計画していたが、コロナ禍の影響によりがん患者を対象とした調査の難しさがあり、手法について再度検討する必要があった。
そこで、がん治療に関連した認知機能障害の実態について国外文献が増加傾向にあることを踏まえて、文献検討を行った。がん治療に関連した認知機能障害について関連している基礎情報や危険因子について明らかにされている調査を確認した。危険因子として、疲労、睡眠、認知予備力、精神状態(うつ・不安)、閉経、その他の患者自身の要因があり、予防するための標的を絞った介入の開発においても、がん生存者の認知機能と生活の質を改善する鍵となると言われていた。がん治療に関連した認知機能障害のスクリーニングについては、自己申告による認知障害 (EORTC QLQ-C30、FACT-COG、CFQなど) 、神経心理学的スケール(HVLT-R、TMT、COWA)、画像所見(fMRI、PET)などが利用されているが、簡便な方法はまだなく、自己申告があってもがん治療と認知機能障害を結び付けて考える患者が少ないことや医療者の認識が低いために十分対応できていない現状があることも明らかになった。
これらのことから、必要な看護援助について調査を行うため、研究フィールドにおける倫理審査の準備について、がん看護学、精神腫瘍学を専門とする研究者の助言を受け、調査の準備を整えてきた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究の基盤となるがん治療に関連した認知機能障害の要因や援助を行っている看護師を対象とした調査を検討していたが、コロナ、インフルエンザの増加時期に調査時期が重なり、研究方法を変更・修正が必要となったため、その準備を行っている。

Strategy for Future Research Activity

現在調査した先行研究では、看護師のがん治療に関連した認知機能障害への認知度の低さや学習の場の少なさなどが指摘されている。文献検討とともに現在準備している調査の結果を分析し、がん治療に関連した認知機能障害への看護援助について検討する。

Causes of Carryover

本来進める調査が準備の段階で滞っているため、次年度に本年度使用する予定であった旅費や物品購入に使用する予定である。

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Published: 2024-12-25  

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