2022 Fiscal Year Research-status Report
子育て期のがん患者の在宅移行を支える看看連携モデルの構築
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22K10877
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
反町 真由 群馬パース大学, 看護学部, 助教 (10848914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 亜由美 群馬パース大学, 看護学部, 教授 (20323347)
林 恵 群馬パース大学, 看護学部, 助手 (40848793)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 終末期療養者 / 連携・協働 / 支援モデル / 訪問看護師 / がん相談支援センター / 退院支援看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、以下の内容に取り組んだ。 1.文献検討:国内文献を中心に文献検討を行った。全国のがん診療連携拠点病院に設置されたがん相談支援センターは、がんに関する相談を受ける場所として広く位置づけられているが課題が指摘されていることを確認した。退院支援や退院調整の機能も持ち合わせており、自宅退院のニーズを持った子育て期の女性がん患者へのサポートを提供する重要な役割を担っている可能性があると考えられるが、その実情は明らかにされていない。がん相談支援センターの子育て期の女性がん療養者への在宅移行支援の特徴を明らかにし、実施上の課題を検討する必要があることを再確認した。 2.実践者からの情報収集:がん相談支援センターに所属するがん看護専門看護師1名に協力を得て、子育て期の女性がん療養者の在宅療養移行支援に関する連携・協働の現状について情報収集した。センターに在宅移行の相談に訪れる子育て期の女性がん療養者は少なく、事例ごとに手探りで実践したということが語られた。今後の調査により、がん相談支援センターでの在宅移行支援の実際とその課題を明らかにしていく必要性を確認した。 3.調査開始のための準備:文献検討と情報収集をもとに、当初県内のがん相談支援センターでの調査を検討していたが、事例数が少ないことが予測されるため、全国調査へ変更した。そのための倫理審査の書類の作成、申請を行い、調査を実施するための準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検討を行う中で、研究者間で話し合った結果、当初の研究方法からの変更が必要となったためその準備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、全国のがん相談支援センタースタッフへのアンケート調査を実施する予定で、倫理審査へ申請中である。審査が通り次第アンケートを実施し、子育て期の女性がん療養者の在宅移行支援の特徴や実施上の課題を分析し、学会等で公表できるようにする。また、退院調整部門看護師へのアンケート調査に向けて倫理審査の準備を行う。
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Causes of Carryover |
2022年度については、研究遂行のための準備段階であり文献検討や実践者からの情報収集、また、所属大学の研究倫理審査受審が中心となったため、助成金の使用は翌年分に繰り上げた。2023年度は、調査票配布、回収、集計分析を予定しており、前年度分を合わせ計画通りに使用予定である。
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